千字のおもい


徒然のことを千字を超えずに載せていきます。

バス内寸景 

2023年12月10日 | 徒然の記
バスで帰宅途中、前方から「運転手さん、横断舗道の上に止まってだめじゃないの」と男の声がした。それに対して運転手は答えることなく、男もそれ以上何もなく沈黙した空気が流れていた。
フロントガラス超しに外を見ると、バスは横断歩道の上に停車している。信号の変わるタイミングと前の乗用車の停止のタイミングで横断歩道の上に止まらざるをえなかったのだろう。このようなことは、かって運転していた時、私にもあった。
だが、運転手は運転ミスを指摘されるのは腹正しかったに違いない。それが無言となつたのだ。ここで言い訳したら指摘した男も反論し争いとなっただろうが、その無言に対して男はそれ以上何を言わなかった。
そのうち運転手も通常の停留所案内に戻った。やがて、降りる停留所がきたのか男は運転手に軽く会釈をして降りて行った。
停車の仕方を注意した男とされた運転手はお互い無言だったが何かしら通じるものがあったような気がする。
コメント
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