千字のおもい


徒然のことを千字を超えずに載せていきます。

「九十八歳。戦いやまず日は暮れず」  

2023年11月19日 | 徒然の記
上は病院の待合室の雑誌に載っていた広告のエッセイ本の書名だ。著者は佐藤愛子とあった。98歳が日々の暮らしの中から題材をどのように見つけるのかその感性が知りたくなった。購入するのでなく市民図書館より借りて読むことにした。
後書きに2019年~2021年に「女性セブン」に掲載されたものとあるが、2021年に98歳ということになる。最終章が98歳時の執筆になっている。作家活動を止めるかどうかを迷い、医者に「書くのを止めたら死にますよ」と言われたことを中心とする内容だった。断筆とも言い切っていない中途半端な内容に見えた。その他は、幼い頃の出来事とか戦後口ずさんだ歌の思い出を綴ったものが大半で、98歳が今の世の中に何が見えるのか、それをどのような文章にするのかを期待したがそれは適わなかった。
それでも、一つの話題が3千~4千字になっている。96~8歳でこの文章力、プロはやはりすごいと思った。
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