最近、画集(B5版印刷の画集)を開くことが多くなった。当初は、画家は自分の思いをどのように描くかを想像しながら鑑賞をしていたが最近変わった。絵そのものから私自身感じるものが多くなっている。
下の画はフエルメールの「レースを編む女」だ。斜めから差し込む柔らかい光の中でレースを編む少女、きれいに結われた髪に母親が見えモデルは少女と想像してしまう。姉妹がいるのかなとも。少女の目はレースの網目と針先に集中し一心不乱にレースを編む。俯いているので眸は描かれていないが凝視していることが想像できる。柔らかい光の中で編み針を動かす手に緊張感も感じる。この絵を日影で見る時、物静かなん雰囲気であるが、太陽の明かりを正面に受けてみる時、柔らかい光で描写された画面には幸せ感が溢れている。
後で、この絵の解説を読むと上の感想はかすってもいなかった。