馴染みの散歩コースの公園も桜がちらほら散り始めている。公園の芝生の中は勿論だが周回コースも桜は満開で花見の散歩も楽しい。
そんな時、子供を乗せた乳母車を押し、別の子を背中におんぶして散歩している母子がいた。
今の時代、抱っこ紐で幼い子を胸に抱えるているのが当たり前と思っていたが、子供をおんぶしている母親を見るのは懐かしかった。
むしろ乳母車を押している時は別の子はおんぶするのが合理的ではないかとも思えた。
母子が立ち止って桜を眺めている時、背中の子は何が不満なのかむずかっている。でも背中の子は桜を喜んでいるようにも思えた。
いつもと違う桜の光景であった。
背負はるる子は仰け反りて花の中 千字