三遠南信応援誌「そう」春号が絶賛販売中です。
今回のキーワードは「手」です。
巻頭の特集は「手仕事賛」。
我々の住む町の様々な手仕事をご紹介しております。
私が執筆したのは「手打蕎麦」と「手釣り」。
何とも楽しい取材でしたが
書くのには苦労しました^^;
取材が楽しいと書きたい事だらけになり、
規定内に納めるのに苦悩するものです。
手打蕎麦は私が大好きな蒲郡の「かわせみ」さん。
江戸前の細打ち蕎麦を看板に
この三河で頑張っていらっしゃるお店です。
手釣りは田原の赤羽港に船籍を持つ
「ぽん助丸」さんを取材。
シンプルな手釣りで伊良湖のイサキを狙うという内容。
詳しくは本をお読みくださいな。
三遠南信の各書店、
名古屋は高島屋の三省堂などでも手に入ります。
その他にも「手」による美しい仕事が
写真と文章で活き活きと描写されております。
この度の震災で
本を作るという仕事について
様々なことを考えさせられました。
予期せぬ天災で有形無形を問わず、
様々な伝統、文化の損壊があったことでしょう。
この甚大さになす術は無かったのでは?
我々は「知る人ぞ知る」事象を取材し
それを本という媒体で皆様に紹介しています。
中には風前の灯のような取材先もあったりします。
この度のような震災で壊滅したり
いつの間にか風化してしまうこともあるはず。
しかし、本という形で皆様の手に広く渡っていれば
存在の足跡だけでも残していけるのでは、
と改めて思いました。
だからこそバイアスを掛けて物事を見たり
一時の感傷で乱暴に書いてはならない、
と肝に銘じている次第です。
図鑑や事典である必要はないけれど、
美辞麗句を並べたてただけの
個人のエッセイであってはならない、と。
うーん。難しい。
この苦悩は6月発行の「そう」で検証してください。
次号のキーワードは「海」。
私は「浜名湖の牡蠣」ついて書いています。
いや、書きます。これから。
やばし(汗)。