ぶつぶつ地蔵

地蔵 呟く ひーの言葉を。ぶつぶつと…。

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俊乗坊重源上人

2008-07-07 15:48:21 | ぶらり・・・旅
7月5日晴れ。
奈良の都は、真っ青な空と、ギラッギラの太陽。
光と影の濃淡がはっきりしているとトコロと、土ぼこりに淡くかすんで見えるトコロとがある。
しばらく日陰をトボトボと歩いていると、汗がドッカとでてくるくらい暑い。
そんな暑い天気でも、お年よりも若者も、もちろん鹿さんも元気に闊歩してるんだから、オイラも負けてられないッスね。


大仏殿を右手に曲がり、二月堂方面へと進む。
階段を上ったところに、除夜の鐘で有名な鐘楼がある。
その向かいにあるそんなに大きくないお堂。
それが俊乗堂である。
 
重源さんの命日であるこの日は、東大寺さんにある俊乗堂の開扉日なので法要の後、無料拝観することが出来る。

薬師寺の花会式の時に、山田副住職さまのお話の中に出てきた重源さん。
ようやく会いに行くことが出来ました。

イワユル即身仏に近い描写の重源さんの像。
ヒュ~ヒュ~と浅い呼吸が聞こえてきそうで、かなり生々しいッス。
でもね、不思議と怖くなかった(笑)
普段は入ることの出来ない結界の中にも足を踏み入れることが出来るので、間近で拝むことが出来る。
ごめんやっしゃとお顔を覗かせていただくと、皮膚が乾燥したように浮いて見える。漆がそう見えるのかなぁ・・・

お堂を管理されているお坊様が、お堂の中の説明をしてくださる。
重源さんは、東大寺再建のために奔走したお方。
沢山沢山お金が必要なので、あの手この手のユニークな方法でかき集めたお方。
また、安宅関所で有名な勧進帳を考案されたお方なんだって。
薄墨の衣をまとったお姿は、再建のために多くのお金や物資を集めたけれど、自分のためには何も残さなかったことを表している。
重源さんの資料は非常に細やかに残っているとのコトだが、これは重源さん自身が書き残したものらしい。重源さんは後世に名を残したかったんだそうな(笑)名を残したい人は自書伝を書くといいとのコト。

俊乗堂には重源上人様以外にも奉られているのが、愛染明王さまと阿弥陀如来さま。
こちらの愛染様の蓮座は壷の上に乗っていて、恋愛成就以外にもお金が溜まるご利益があるんだとか。しっかりお参りさせて頂きましたわ(笑)
そして阿弥陀様。実は800年を経て時効だろうと言うことで開帳されている阿弥陀様。
何が時効かと言いますと、この阿弥陀様、非常によく出来ていらっしゃって、あまりの出来に、夜な夜な東大寺内を徘徊されたそうなのです。毎夜の衣擦れの音に恐れ入った僧侶が、「お願いだから歩き回らんでくれ」と足止めをしたのである。
どうやって?
こうやって・・・
足の甲に釘を打ち付けて歩き回らないようにしたんですね。それが証拠に、この阿弥陀様の足の甲には釘を打った後があります。釘打ちの阿弥陀と呼ばれている。
僧侶が仏様を傷つけるとは何事か!って事で秘仏になっていたんだけれど、800年の切りのよいときに時効だろうと開帳したのだとか。

せっかく来たのだから、御朱印を頂こうとおもいお願いしておく。
書いていただいている間に四月堂・三月堂・二月堂を見に行く。
  
今まで行ってなかったけれど、ええねぇ♪もっと山の奥のほうまで行ってみたかったなぁ。

うろうろ歩きたかったけれど、次に法隆寺展へ行く予定だったので断念。

後半の法隆寺展はまた後ほどアップいたします。

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