まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.511 AKB総選挙が残していったもの

2016-06-20 11:15:48 | 文化財
おはようございます。


昨日(18日)は『AKB48総選挙』でした。結果はもうご存知の通り、指原莉乃の2年連続1位と言う史上初の快挙で終わりました・・・ってか一人だけ20万票越え、強すぎやろこれ、今まではあまり気にしたことはなかったが、ここまで表に差がつくと何かの力が働いたのかと思ってしまいます。この時期になるともう毎年恒例、御馴染となったイベントですがその辺りも含めて来年はいろいろと考えなければならないところだと思います。

自分(一人称)の予想では今回の1位は山本彩が獲るんではないかと思ってました、AKBグループの中ではアーティスト色が強く歌もうまい、『あさが来た』でももう御馴染と言うことで期待していたのですが4位は意外やったなあ、せめて松井よりは上へ行くかと思ったが、それだけ上3人が強かったと言うことか。その山本も出馬を悩んだことを話していました、ライバル渡辺美優紀の卒業宣言や後輩の活躍を妨げてしまうのではとかが理由だったみたいですが、確かにNMBは総選挙ではパッとしないみたいです。山本4位の次に上位で出てくるのが24位白間美瑠、『歴史秘話ヒストリア』の「絵島生島事件」で主要な役を演じていました、となると主役、絵島を演じていた上西恵はと言うと、不出馬だったようです。
昨年2位だった柏木由紀が5位、昨年3位だった渡辺麻友が2位、長年上位を守ってきた二人でしたが今回は順位に明暗分かれたと言った感じ、と言うか二人とも暗かな。その割にはスピーチの印象は対照的、柏木はどこか楽観的と言うかポワ~ンとしていると言うか意欲がないと言うか、「やったるわ~!」みたいな姿勢が全然見えないんですよねえ、まあそれが彼女のいいとこなんでしょう、だからこの順位を守って来られたのかも。逆に渡辺は指原との競り合いに勝ちたいと言う気力満々にぶつかって来たのですが、今回も跳ね返されてしまいました。票数だけ見ると1位同然な数字ですが、1位の数字があまりにも天文的な数字になってしまったための2位、これはやっぱり「悔しい~!」でしょうね。ただ彼女は指原に比べるとプラスαがない感じがして、例えば前にあったドラマでは低視聴率ばかりが取り上げられたりして、AKB48を離れた場所で活躍できるのだろうかと思ってしまうんだよなあ。

8位の島崎遥香、去年は順位が下がって意気消沈気味でしたが今回はさっぱりとした表情が印象的でした。以前は「塩対応」とかで短いスピーチで徳光を困らせたこともありましたが、今の彼女の売りは「ゆとり」ですか、それも悪い意味で使う言葉ではなく、気持ちに余裕を以てと言ったところ、それが今回の少しさっぱりした印象につながっていたのだと思います。ただそのスピーチの中から出てきたのは「最後の総選挙」と言う言葉、他の何人からもこの言葉が聞かれました。AKBとしての活動は続けるものの出馬は辞退するのか、それとも卒業を考えてのことなのかは分かりませんが、今回新たに須田(7位)、児玉(9位)、向井地(13位)、岡田(14位)、高橋(15位)と選抜メンバーに入ったところを見ると、そろそろ次世代の突き上げが初期~中期メンバーにそういう気持ちに向かわせていると言う感じがしました。そんな中での松井のあと5年宣言、いつかは指原を引きずり降ろして1位を獲るという目算があって言ったことか、次世代メンバーに対しての挑戦状なのか、まあその答えは来年以降の結果によることとなるでしょう。
そんなメンバーたちを総監督として支えているのが11位の横山由依、前任の高橋みなみに比べるといまいちカリスマ性に欠ける感じがしてならないのだが、11位と言うのもまた微妙な順位、彼女はまだ10位以内に入ったことがないんですね。人気と実力が比例しないタイプかも知れないが、AKBがこの先今の勢いを維持できるかはやはり彼女の手腕によるものとなるだろう。AKBも初期のメンバーがほとんどが卒業して一時期の勢いがなくなってきたのかな、と言う印象だったが、今回の指原の票数を見る限りではしばらくはまだ総選挙は続きそうだし、名古屋、博多、大阪、新潟と続いてきた細分化が更に各地にも進んできそう。もしかしたら秋元康もその辺りを見据えて次なる手段を考えていることだろう、別にそれが楽しみと言うわけではないが、総選挙と言うイベントはやはり興味があるので横目でチラッと言う感じで見ていきたいところです。


その細分化するAKBグループの最新版NGT48から12位にランクインしたのが北原里英。他の子たちが自分の嬉しさを前面に押し出すようなスピーチだったのに比べ、彼女のスピーチではしきりに「新潟の女」をアピールして、NGTメンバーに対する熱い思いを語っていました。あれだけ言ってもらえたらそりゃメンバーも号泣するよなあ、彼女のスピーチにはそれだけNGT48の未来に対する明るい兆しみたいなものを感じました。昨年11位でランクインした時には、まだ新潟がどんな所かも分からずメンバーも皆顔を合わせていなかったわけだから、この1年でメジャーデビューが決まるところまで来たのは大したもの、その中心で頑張ってきた結果、順位はひとつ下げてしまったが12位のランクインは結果が報われた感じがして良かったです。自分(一人称)は彼女が『AKB48SHOW』で泣いた時にこの子が次期総監督になるんでは・・・と思ったのですが、意に反して新潟への移籍。左遷?いやいやそれどころか今や新潟の精神的支柱、キャプテンになるわけでもなくセンターに立つわけでもなく、後方で若い子たちを支援する、このスタンスは泣いた時に決めていたものでしょうか。今回NGT48からは兼任の柏木が5位、これは当然としても76位に加藤美南がランクイン、動き出したプロジェクトから早速結果が出ました。この先は名古屋、福岡を脅かす存在として頑張っていってほしいところです。



今回このイベントが新潟で開催されたことで結構経済効果があったとのニュースを見ました。結果発表の際には上の写真にあるような電光掲示表示のバスが走ったとのニュースもありました。この表示にはNGTからランクインした3人の名前を表示したものもあったみたいです。総選挙と言うイベントがこの先も続くとなると、このように各地で開催するというのもいいかも知れない、誘致合戦も繰り広げられたりして。例えばメジャーのオールスター、巡ってくる開催地は30球団くらいあるから30年に1度、その年の開催地の盛り上がりは凄いことらしい。まあこの総選挙が30年も続くとは思えないが、じゃんけん大会とかでも地方開催にしたら、そのご当地も経済効果が見込めて地方活性化の一端となっていくのではないだろうか。
AKBグループが各地に生まれていき、ご当地アイドルの活動も活発な今、そう言った感じで都心一局集中の流れを逆行させていくのは地方からの働きかけが必要ではないだろうか。



話は逸れてしまいますがこれもその一例ですかね、尤も東京なんて都知事が『クレヨンしんちゃん』だの習字用の何たらだのを買ったかどうかみたいなしょ~もないことを全国に晒しているような状態。今日の『真田丸』では原っぱ同然の領地を頂いてそれを日本一の町に仕上げてみせると意気込む徳川家康の姿が描かれていました。実際そうなったわけだし今や世界一と言ってもいいくらいの町にまで成長しました。それが現在ではこんな調子では、ならば地方の台頭もまた日本の価値を嵩上げさせる要因になり得ることだと思います。AKBグループにすれば近年SKE48、HKT48の台頭がまた今回、AKB48メンバーを奮い立たせて新しいメンバーを選抜に(今回9人で第一党)送り込んだ結果に結びついたのでしょう。政治家が言うだけで実際にはできないことを、形は違うとはしてもこう言った手段で形にして見せつける、それもまたAKB総選挙が今回残してくれた成果だと言えるのでは・・・ってちょっと大袈裟な話になってしまいましたか。
今回はAKBのことを年甲斐もなく熱く語ってしまいました。まあこれもいわば現代においての文化です。奈良時代には天平文化、平安、室町それぞれに文化があり、江戸時代には元禄文化と言う華やかな文化はありました。「AKBなんて・・・」と記号だけで否定する人も多いとは思いますが、ここは時代の流れの中にあるひとつの文化として、暖かい目で見守っていってあげてはどうでしょうか。次回はまた走りの記録をお送りします、それがこのブログの本流ですからね、と言うことで今回もお付き合いのほど、どうもありがとうございました。        まちみち


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