まちみちふうけい

四角い枠に切り取られた風景は一瞬のもの、そんな一瞬を追い求めてこれからも相棒と走り続ける・・・

No.866 『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』と叡電宝ヶ池駅

2017-11-28 10:04:25 | 日記
おはようございます。












先週の土曜日、秋の京都へと行ってきました、まあ自分(一人称)の旅は食を楽しむとか紅葉を愛でるとかそんなのではないのですが、それでも一応定番の嵐山は寄って来ました。今回の走りには明確な目的があって、それはこれ↓↓↓



この前wowowでやっていたのを見たのですが切ない物語でした、劇場で見なくて良かったわ、まあ~泣けて泣けて仕方なかった。「な~んや、スイーツな映画で泣くんか」って言われそうですが、どんな映画でも記号など関係なしに真っ白な気持ちで見たら楽しめるものです、この映画も最初は普通のラブストーリーと思って見ていたが、途中から物語に引き込まれてきて・・・あらすじなどについてはこちらをご覧なってください。まず上に貼った写真はこの映画のロケ地になった所、京都って殺人事件ばかり起こっている所ではありません、この映画ではほぼ全編に渡って京都の風景が切ない物語に色を添えてくれていました、それぞれが物語の中でどのような風景となって出てきたかはロケ地マップがあるのでそこを見てください。








タイトルがまあ意味ありげな感じですが、ネタバレをするとこう言うこと↓↓↓



まあファンタジーな物語なので所々で辻褄が合わない所もあるのですが、そんなことはもう言わぬが何とかです。上の写真は主人公の「ぼく」が5歳の時にヒロインの「きみ」に助けられる宝ヶ池、その時の「きみ」は35歳、「ぼく」がこれからたどっていく未来を過去として生きてきたこととなります。ちなみに「ぼく」と「きみ」にはそれぞれ役名はあるのですが、今回はこの呼び名で進めて行くこととしておきます。二人は20歳に出会って1ヶ月の間に同じ時間を過ごすわけですが、その時も時間の流れはお互いに逆になっている、映画の冒頭で「ぼく」は電車の中で「きみ」に一目惚れしてしまうわけですがその時は「きみ」にとっては最後の時間、最初は何気なく見ていた物語は「ぼく」視点なのですが、これが最後の30日目が終わったところで「きみ」視点に変わって、彼女にとっての30日が始まって行くことになる、物語に出てくるあの時の出会い、涙、予言、ハヤシライスの隠し味がひもを解くように「きみ」によって語られていきます。


「ぼく」にとっての30日目、最後の場面がこれから下に並べる叡山電鉄の宝ヶ池駅のホーム、ベンチに座って二人で話しているのですが24時の電車が行き過ぎると彼女は消えてしまいます。5年後、25歳になった彼は29日目に描いた彼女のデッサンを15歳の「きみ」に渡す、これが「きみ」の5年後(5年前)の約束となって20歳になった時に彼と会うことになって、そこから彼女にとっての30日が始まる・・・と言う形から物語は結末へと向かって行きます。












物語に印象的な形で出てくるのが叡山電鉄、宝ヶ池駅はぜひ押さえておきたいと思って行きました、前に各駅巡りでも訪れたことがある駅は無人駅で構内踏切は自転車でも通れることも確認していた。30日目、彼にとっての最後の時間二人が座っていたのは真ん中のホームのベンチ、行ってみようと思うと先に女の子二人組がやっぱりこの映画が目的らしく、そのベンチを写真に撮っていた。ベンチには上の写真のある通り福士蒼汰と小松菜奈のサインがあって、自分(一人称)は向かいのホームからそれを狙ったが、女の子たちが自撮り棒で撮ったり腰かけたりで邪魔して写真を撮らせてくれない。しばらく時間をおいて再度、今度は二人のサインが描かれたベンチを四角い枠に確保することができた、サインの横にある日付は伏見稲荷で行われたヒット祈願のイベントがあった日らしい。

監督の三木孝浩氏は『陽だまりの彼女』や『青空エール』でもお馴染み、この映画も三木監督らしい作りと言うのはよく分かる気がしました。彼女との最後と言う辺りは『陽だまりの彼女』とイメージがダブるのですが、そちらはその別れのシーンに結構時間をかけていたのに比べて、この映画ではさっきも書いたようにあっけなく、24時の電車が行き過ぎて彼女が消えていると言うことで終わってしまう。それはこの映画がここで終わると言うのではなく、ここからが彼女のターンになることを表しているから、「きみ」が語る30日はここまでのシーンが逆回しになって最後、この映画の冒頭の電車内で「ぼく」が「きみ」に一目惚れするところで結末を迎える。その「きみ」を演じたのがさっきも名前を出した小松菜奈さん↓↓↓



映画『渇き』やwowowのドラマなどで結構際物なイメージがありました、前にNHKのドラマにも刑事役で出てました、まあこのドラマはのせいでしばらく再放送はないだろうな、『のだめ』もどうしてくれんねん!他に『黒崎くんの言いなりになんてならない』『ヒーローマニア-生活-』『溺れるナイフ』などでもヒロインを演じていましたが、この映画の小松菜奈は良かったなあ~。違う世界から来たと言う以外には普通にどこにでもいる女の子、どこか淋しそうな憂いを含んだ目をしているが表情が豊かで、こりゃあ福士蒼汰でなくても好きになっても仕方ないだろうなあ。彼女、とにかくうまいの一言に尽きる!あまり民放のドラマに出ない辺りが二階堂ふみや橋本愛と言ったところとイメージが重なるが、テレビでよく見るような安っぽい女優にならないでこの先も頑張っていってほしいところです。ああ~、相変わらずこういう話をすると長くなってしまいますねえ、僕の悪い癖、また次回もお付き合い願えたらありがたいことです、今回はここまでとしておきましょう。          まちみち


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