まちみちふうけい

間もなく10年目も通過点

No.415 前編~後編の楽しみ

2016-03-05 09:06:07 | 日記
おはようございます。


一昨日の『相棒』では右京さんが大変な目に遭っていました、崖から滑り落ちる、なたを持った男に襲われて大格闘、最後は山を転がり落ちて気を失ってしまいました。ここまで災難に遭う右京さんもめずらしい、久しぶりに水谷豊体を張ったと言うことでしょうか、とは言え初期の頃はライフルに撃たれたことやスタンガンで襲われて見知らぬ砂浜に放り捨てられたこともありました。格闘に関しては今年の正月SPでその強さは実証済み、しかし今回の相手は殺す気満々で狂気じみていました、さすがの右京さんも逃げざるを得ない状態、電気屋さんは災難やなあと思っていたら来週は「おれならできる」、さあ、これは一体どうなることなんでしょうか。

それにしてもあんな高い所から落ちたらこりゃ死ぬやろ、とも思うのですが、さすが杉下右京、足を怪我しただけでその後はあの大格闘、もう不死身もいいところと言った感じでした。水谷豊と言うと『刑事貴族』の本城慎太郎、この時も結構ひどい目に遭ってました。ナイフで刺された後、傷ついた体で大格闘(天国と地獄)、銃で3発撃たれて海に捨てられる(本城の休息)、最終回のアソウナオミには何度も殺されかけました(ファイナルバトル)。撃たれても刺されても死なない本城さんも結構不死身だったので、右京さんもそのDNAを受け継いできたのでしょうか。しかし『刑事貴族』からはもう25年あまり、それでもここまで体を張る水谷豊氏もなかなかなものでした。
格闘の相手だったのは升毅、余程疲れたんでしょうか翌日は奥さんに死なれたこともあってずっと横たわっていました・・・って別のドラマの話になっとるやないか。そして今回の『相棒』では多分史上初めて、相棒(冠城君)とのいっしょのシーンがなかった、これまでは別行動は普通にあっても必ず最後はいっしょに映って終わりだったのが、今回の二人は電話で話をするだけ。まあ冠城君は刑事ではなくてお客様だから、右京さんには相棒と言う感覚がないのかも知れない。冠城君も捜査には参加しても山には入らないと、その辺りはちゃっかりお客様ぶりを発揮していておかしかった。しかし一課の皆さん、帰りのバスにはちゃんと乗ってるかどうか確かめてあげようよ、何か忘れられていた右京さんが気の毒でした。

さて、今回のエピソードは前編後編もの。

S01 #11、右京撃たれる〜特命係15年目の真実→#12、特命係、最後の事件
S02 #01、ロンドンからの帰還〜ベラドンナの赤い罠→#02、特命係復活
S02 #15、雪原の殺意→#16、白い罠
S03 #01~#03、双頭の悪魔
S03 #04、女優〜前編〜→#05、女優〜後編〜
S04 #04、密やかな連続殺人→#05、悪魔の囁き
S06 #11、ついている女→#12、狙われた女
S07 #01、還流〜密室の昏迷→#02、還流〜悪意の不在
S07 #08、レベル4〜前篇→#09、レベル4〜後篇・薫最後の事件
S09 #01、顔のない男→#02、顔のない男~贖罪
S11 #09、森の中 →#10、猛き祈り
S13 #15、鮎川教授最後の授業→#16、鮎川教授最後の授業・解決篇

ラインナップを挙げてみたら(この日本語おかしいか?)過去にもこれだけ前後編ものがありました。だいたいの刑事ドラマは1話で事件が解決するので、『相棒』はそういう意味では異例な刑事ドラマかも知れません。1話の中ですっきりと解決するのに慣れてしまっている視聴者にとっては前後編ものは嫌われている感じもするのですが、自分(一人称)は好きですねえ、何といっても前編の終わるところの「来週はどないなるんやろ」と言った高揚感がいいんだよなあ。
上に挙げた中で特に印象に残っているのが『レベル4』、前編の終わり、事件は小菅の逮捕で決着する、このパターンは以前に『雪原の殺意』『密やかな連続殺人』であった、前編で一応の事件の決着をつけて後編へ続くと言うもの。しかし『レベル4』では最後鑑識の人たちが現場を調べている所で試験官が爆発してウイルスが飛び散る、米沢が「ああっ、ウイルスがぁぁ~」、右京さんがブルブルで来週に続く、そして予告では泣き叫ぶ米沢に亀山が衝撃の告白、もう高揚感満載の中で前編が終わります。後編はウイルスに感染したために隔離される米沢達、小菅の態度に不信を抱く右京さんは亀山に一か八かの捜査を頼み込むが、そこで亀山はこれが特命係での最後の事件になると伝える・・・事件終局に向けて前編ほどの高揚感がなくなってしまいがちになるのが後編によくあることだが、このエピソードでは前編以上にたたみかけてくる展開がもう手に汗握ると言った感じで印象に残っている。
『ついている女』では以前右京さんに逮捕された月本幸子が再登場、相変わらずのついてなさっぷりが前後編に渡って繰り広げられました。前編の終わりは銃を突きつけられて幸子が泣け叫ぶ所で続くのテロップ、あまりにも気の毒と言えば気の毒な、おかしいと言えばあまりにもおかしいほどのツキのなさだったが、それも花の里の女将になってからは鳴りを潜めてしまった感じ。ここはまたダークにならないほどのツキなさっぷりを期待したいところです。


さて、前後編ものと言えばウルトラマンシリーズでも結構ありました。自分(一人称)は子供の頃に一生懸命視ていたから、前後編ものとなると来週はどうなるんやろ・・・とワクワクした覚えがあります。大概はウルトラマンがピンチになるか負けて絶望感たっぷりで終わるんですよね、そこからどうやって復活、逆転していくのが後編のパターンです。








無敵を誇るウルトラマンを苦しめる、倒してしまうわけですから、どの怪獣、宇宙人も強敵ぞろいです。写真1枚目はキングジョーが力尽きたウルトラセブンに覆いかぶさるように襲い掛かるところで来週へ続く、2枚目は帰ってきたウルトラマン初期の名作『二大怪獣東京を襲撃』、ウルトラマンが大ピンチの場面で終わり、それぞれ来週はここからどう逆転するのかと思わせる展開です。一方で3枚目のヒッポリト星人やバードン、その他ガッツ星人やナックル星人&ブラックキングは完全にウルトラマンが敗北、絶望感を漂わせて終わってしまいます。まあそんな場合でも奇跡は起こるわけで、後編ではちゃっかり再生してきっちりと勝利を向かえるわけですが。
5枚目は改造べムスター、ウルトラマンタロウは1度目はべムスターに一方的にやられて負けてしまいます、まあ情けないこと。そんなピンチを救ったのが大和田獏、べムスターに致命傷を負わせてタロウを助ける辺りは実質最強の男と言ったところですか。

最後の写真はテンペラー星人vsウルトラ6兄弟、この話でゾフィーが憑依する大谷博士を演じているのは竜崎勝氏、高島彩のお父さんです、彼女が5歳の時に亡くなられたとのことでした。エース、タロウ辺りになると前後編ものには大概ウルトラ兄弟が登場、豪華メンバーがピンチを迎えて次回に続くと言うパターンになりました。キャラが多く出てきて楽しいかも知れないが、どこか視ている子供たちにこびているような感じもあったのは確かなことです。タロウで兄弟親族が出てこなかったのは上記の改造べムスターの時だけ、エースではこのエピソード↓↓↓



エースが3体もの敵を相手に傷だらけの戦いを繰り広げます、地球のピンチ、それに立ち向かうTACとエース、メカニック担当の梶隊員の

「設計図ならここにありますよ」

と頭をチョンチョンと指でつつくシーンは結構印象に残っています。敵を多く出して主人公をピンチに陥れるだけではなく、ドラマの内容の手に汗握る展開で、まさに前後編ものの醍醐味と言った感じでした。ただこれ以降兄弟出演で豪華さを加える展開になってしまったのがつくづく残念な気がします。


さて、話は戻って『相棒』ですが、ウルトラマンと同じような感じで大ピンチの右京さん、後編ではいったいどうなってしまうのでしょう。冠城君の活躍する場面はあるのか、そして災難な電気屋さんの「おれならできる」とは何なのか・・・ウルトラマンが敗れた後の後編を待つ楽しみな気分で来週を向かえたいと思います。話が長くなってしまいました、今回は是にて終了としておきます。         まちみち