我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「旅半ばの秋」

2019年10月07日 | 日記

今年も我が家に、秋がやってきた。

画像は紅葉し、
間もなく落葉を始めるヘンリーツタ。

土曜日に買ってきたものの
名前の判らない
薄紫色の(多分)菊科の花。

花芽が割れて、もう直ぐ開花を迎える
ストレチア(極楽鳥花)。



可笑(おか)しなものだ、

半世紀以上も生きていれば、
とっくに秋の気配とはどんなものかを
憶えていそうなものだが、

夜明けの肌寒さに身をすくめ、

透き通る空の下で
乾いた香り立つ爽やかな風を感じ、

ウォーキングで家路に辿る頃の
日暮れの早さに、はたと気付き、

秋刀魚の苦みの旨さと
絞った柑橘の清しさを味わい、

夜の庭に鳴く虫の音に
もの寂しさを覚えては、

やっと五感と心が、
一年ぶりの秋の気配を思だす。


「十六夜(いざよい)の 
寒さや雲も なつかしき」
(渡辺水巴)

有難いことだ、

今年も静かな時の移ろいを愉しめる
秋を迎えることができる。


秋、これからが本番。

花を愛(め)でるも善し、

里芋を茹でて、天日で干すも善し、

干した里芋を炙(あぶ)って
ささやかなガーデン・パーティも善し、

山寺の庭で紅葉狩りも善し、

庭の灯篭に明かりを灯し、
ビル・エヴァンスをしんみりと聴くも善し、

2階のベランダの
台風で飛ばされた一枚の屋根の下から
月を拝むも善し、

春日公園で汗を流すは尚、善し。

秋の楽しみ方は百人百様、

我が家流の秋の風情を
今年も存分に愉しもう。


6月に生まれた小生の
数えて68回目の
人生、旅半ばの秋が、

安らぎと穏やかさに包まれた
いかに心地良い
秋だったかを、

いつまでも忘れないために。


今日の曲は、10年ほど前に
クマさんからもらったCD

チャーリー・ヘイデン
(ベース)

With

マイケル・ブレッカー
(テナーサックス)
「アメリカン・ドリーム」の

静かに時が流れる秋を連想させ、
秋になると必ず聴く曲

「Travels(旅)」

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