我が家の青空(My Blue Heaven)

スージィーとロバート、キャッシュとバンクの
2人と2匹の我が家のディリー・ライフ。

「さようなら エラおばちゃん」

2022年06月17日 | 日記

道路を挟んで向かいに、
一人暮らしの中尾のおばちゃんの
家があります。

おばちゃんは2年前に、
入居した介護施設で転倒し、
今は病院で治療をしていますが、

先日、おばちゃんの家から、
見知らぬ人が出てきたので尋ねると、
その人は不動産会社の方で、

「滋賀に住む養子の息子さんが
お母さんを引き取り、
家は売却します」とのこと。

「喜多里さんですか?」
と聞かれたので、「はい」
と答えると、

「息子さんからの伝言で、
『喜多里さんには、母が大変
お世話になりました』と、

くれぐれもお伝え下さいとのことで、
お宅へお伺いするところでした」
と言った後、

「お母さんは病院から直接、
滋賀に向かう予定です」
と聞かされ、たちまち意気消沈・・

2年間も、施設にも病院にも
見舞いに行けず、
手を振って見送ることも叶わず、

このまま会えず仕舞いで、
おばちゃんにはお礼も言わずに
別れるのかと思うと、

やるせない寂しさがこみ上げ、
泣きそうになったのです。

エラ・フィッツジエラルド
そっくりで、
開けっ広げな明るい性格で、

電話で話す声が我が家まで
届くほど大きく、

自分の家の周りのついでに、
我が家の前を掃いてくれるし、

田舎の対馬から新鮮な魚が
送られてくる度に届けてくれるし、

私が作るお好み焼きが
大好きでした。

口癖は、
「アンタ、よか奥さんもろて
幸せもんばい」


いろんな別れがありますが、
おばちゃんは病院を出る時に、

住み慣れた家と私たちに
「さよなら」を言って、

私たちはおばちゃんを
滋賀に送りたかったのですが、
今はそれも叶いません・・

おばちゃんは現在、
滋賀の自宅近所の介護施設へ
入居したと聞いています。



二階からおばちゃんの家を
眺める度に、

今でもあの大きな声が
聞こえてきそうな気がします。

おばちゃん、お幸せに!

おばちゃんに会いたい時には、

「How High The Moon」
唄:エラ・フィッツジェラルド



コメント
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