撮影場所:春日市宝町付近
もう何年も
私に存在を知らしめてくれる
この見事なハゼの木の紅葉を愉しめるのも、
残念ながら今年が最期かもしれない。
その理由は、
ハゼの木と私の一方が、あるいは両方が
来年の秋までに息絶える。と、言うことでなく、
現在、進められている幹線道路の
四車線拡張工事の為に、
何がしかの新たな建築物で
視界を遮断される恐れがある為。
休日を除く毎朝、
私は通勤途中にこの木の前を通るが、
秋ともなれば、見事に色付き
辺りを圧倒する存在感を示す。
私以外にどれだけの人が
この木に関心を持っているか知らないが
このハゼの木といい、バックのお家といい、
田舎の景色を彷彿させる温かみのある景色に
懐かしさと落ち着きを覚えるのは、
私だけでは決してないはず。
例年になく、ため息をつきたくなるような
見事なハゼの紅葉に
「来年も必ず拝めますように」と祈る思いで、
車を降りてシャッターを押した。
時の移ろいと共に街は装い変え、
季節は巡り彩りを変えていく。
真っ赤なハゼの向こうはもうすぐ冬。
季節は巡る。