F老人の気ままな島暮らし日記

尾道市生口島で気ままな島暮らしの日々。

休養中の巡視船「でわ」(PL-42)

2015年02月04日 20時42分18秒 | キャンピングカー
朝、家人を出迎えに沢桟橋に行くと隣にある内海造船瀬戸田工場で珍しい巡視船が修理・検査を受けていました。第2管区海上保安本部の秋田海上保安部所属の巡視船「でわ」です。初めて見ました。



海上保安庁は1999(平成11)年の能登半島沖不審船事案、2001(平成13)年の九州南西海域不審船事案を契機に1,000トン型高速高機能大型巡視船を3隻整備しました。福岡に配備されている「あそ」、秋田の「でわ」、金沢の「はくさん」で日本海に不審船が出現したときのために備えているのでしょう。能登半島の事案で海上自衛隊が海上警備行動を発令したのは不審船のスピードに追いつける巡視船がなかったからと聞いたことがあります。そのため、大型巡視船では初めて、推進方式にウォータージェット推進を採用したことにより、速力は30ノット以上(時速56km以上)と高速化しました。

外見で一番の特徴は煙突がなく後甲板いっぱいに吸気口が配置されており、武器やヘリコプターの発着艦関連の施設はありません。





4軸のウォータージェット推進で、排出する水流の方向を変えて針路を変えるため舵はありません。



「でわ」と「はくさん」は、外壁に傾斜をつけて当たった弾が兆弾になるようにしています。



あまり見る機会のない船だったので機会があればもう一度写真を撮りに行きたいと思います。

現在、尖閣列島の警備もあり、巡視船を増勢中ですが、数を増やすのみではなく、兵装ももう少し充実させればいいのに、というのが感想です。