行進曲「雷神」は、マーチの父と呼ばれるスーザが1889年に作曲しました。その当時、スーザは”The President's Own” Marine Band (大統領直属 海兵隊バンド)の指揮者でした。Marine Bandは、世界最高峰の吹奏楽団と評価され、大統領交代式など国家行事で演奏することから”The President's Own”といわれています。生涯に100曲以上の行進曲を作曲したスーザは海兵隊を辞した後、自分の吹奏楽団を編成して興行をしていましたが、第1次大戦中、海軍に入り、Great Lakesで軍楽隊員の教育に従事しました。ちなみに、海兵隊での階級は准尉、海軍は大尉で入り、少佐で退役しました。
雷神(Thunderer)と名づけられた由来は定かではありませんが、wikiによりますと、ドラムとビューグル（小型のピストンのないトランペット：いわゆるラッパ）の音からではないかと推測されています。
没後、ワシントンの国立墓地に葬られたスーザの立派な墓の前では、毎年、スーザの誕生日、11月6日にMarin Bandがセレモニーと演奏を行います。youtubeに墓前で演奏される雷神がありました。