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読売会長、TBSドラマにブチ切れ!オレは“たかり記者”

2012年02月07日 21時38分55秒 | Weblog
読売会長、TBSドラマにブチ切れ!オレは“たかり記者”じゃない・・・(夕刊フジ)より

読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長(85)が週刊誌に怒りの手記を寄せた。

沖縄返還密約をめぐり元新聞記者が逮捕された実際の事件を下敷きにしたTBS系ドラマ「運命の人」(日曜午後9時)で、渡辺氏を連想させる登場人物の描写に憤慨、矛先は主人公のモデルとされる元毎日新聞記者、西山太吉氏(80)にも向かう。

そこで西山氏の言い分を聞くと、意外な反応が返ってきた。

 《この疑似フィクションドラマで、極めて名誉を傷つけられた》と渡辺氏が怒りのペンをふるったのは7日発売の「サンデー毎日」。

「私はTBS『運命の人』に怒っている!」と題し、4ページにわたって猛抗議を展開している。

 原作は1971年の沖縄返還協定の裏に存在した日米間の密約に絡むスキャンダルを舞台にした作家、山崎豊子氏(87)のベストセラー小説。ドラマでは主人公の毎朝新聞記者を本木雅弘(46)、密約の極秘電文を本木に渡す外務省事務官を真木よう子(29)が演じ、第4話まで放映されている。

 「毎朝新聞」は毎日新聞を連想させるほか、登場人物も、首相の「佐橋慶作」は佐藤栄作氏、与党幹事長の「田淵角造」は田中角栄氏-など実在の人物と重なる点も多く、当時の政界模様もリアリティーたっぷりに描写されている。

 渡辺氏らしき人物も、主人公のライバルで読日新聞政治部記者の山部一雄として登場、人気俳優の大森南朋(39)が演じているが、どこが気に障ったのか。

 ドラマで山部は、政治家と仲良くなって情報を取る手法の記者として描かれている。

料亭で田淵角造と会食し、頭を下げる場面があるが、渡辺氏は《私は、料亭はもとより私邸であっても、田中角さんに一度もサシで御馳走になったことはない》と全否定する。

 渡辺氏が《さらに許し難い》と怒りをにじませるのは、山部記者が、自民党の旧大平派を連想させる「小平派」のゴルフコンペに参加する場面。

 ここで山部記者は、議員から大金を受け取ったことをにおわせる発言をするが、渡辺氏は《そもそも、私は大野伴睦派担当で(中略)大平派のゴルフコンペなどに招かれるはずもなく》と全くの作り話であると主張、《下等なたかり記者として描かれている》《モデルと実在の人物とが、直ちに多くの視聴者に判別されるような描き方は、全くマスコミ暴力の一種》と不満をあらわにした。

 怒りは本木演じる主人公、弓成亮太記者のモデルである西山氏にも向かった。

渡辺氏は西山氏との親交を明らかにしつつ、《小生が悪玉にされていることを知りながら、一回もワビの電話すらない》と憤懣(ふんまん)やるかたない様子。

渡辺氏はドラマで田淵から山部がカネをもらったと想像させるシーンを見て、《完全に西山君に対する感情がぶち切れた》とまで言い切った。

 渡辺氏の怒りに戸惑いを隠せないのが当の西山氏だ。

夕刊フジの直撃に西山氏はこう語った。

「僕に言われたってねぇ…。

そもそも山崎豊子さんの本であって共同制作したわけでもない。

非難する的が違っているんじゃないかな。

抗議されるなら、山崎さんにしたらいい」と苦笑い。

ただ、渡辺氏の怒りに同調するように、原作へのこんな不満も口にした。

「まったく事実と反する所が山と出てくる。

怒り心頭に発するのも当たり前ですよ。

ナベさんが怒る以上に私が怒っているんだから」

 TBS広報部は「(渡辺氏から)何も言ってきていないので、

特にコメントすることはない」と話しているが、

話題作りになったことは間違いないだろう。

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