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祇園・木屋町の風俗店案内全廃へ 府条例11月施行

2010年10月29日 17時12分13秒 | Weblog
祇園・木屋町の風俗店案内全廃へ 府条例11月施行

派手なネオンで営業する木屋町通の無料案内所(26日夜、京都市中京区)=画像の一部を修整 風俗店の案内所を規制する京都府の新条例が来月1日から施行され、京都を代表する歓楽街・祇園と木屋町にある計24の案内所は大半が閉店する見通しとなった。「風情に合わない」と規制を歓迎する声が上がる一方、違法な客引きが横行することも予想され、条例施行後の取り締まりが課題となりそうだ。

 「キャバクラですか、ガールズバーですか?」。午後11時すぎ。木屋町通(京都市中京区)の案内所に入ると、男性従業員が声を掛けてきた。狭い部屋の壁は女性の写真や風俗店のパネルで埋まり、ほろ酔い顔の男性グループがひっきりなしに出入りする。

 京都府警によると、こうした案内所が目立ち始めたのは7、8年前から。現在は祇園に6店、木屋町に18店ある。しかし景観上の問題に加え、悪質な客引きや違法風俗店の紹介を繰り返す案内所が問題となり、住民の要望を受け、府は条例による規制に乗り出した。

 同様の条例は東京、大阪、広島の3都府県にもある。大阪では昨年4月の施行後、府内の案内所はピーク時の7割減となる66店に激減した。

 京都の条例は先行する自治体に比べ一段と厳しい。学校や公園など風営法の保護対象施設に無床診療所や歯科医院も加え、それらの200メートル以内は営業禁止区域に設定した。祇園と木屋町の全案内所が入るため、風俗店案内をやめない限り存続できなくなる。

 ある案内所によると、客1人の紹介で案内所が店から受け取る報酬相場は性風俗店が5千円、キャバクラなど接待風俗店が3千円、一般の飲食店は1千円未満。高単価の風俗店案内が禁止されれば採算がとれず、府警は「8~9割は廃業する」とみる。

 「喫茶店の看板メニューを売るなと言われたのと同じだ」。木屋町で案内所を経営する男性は条例に不満をぶつける。風俗店関係者も「有名店はホームページでも集まるが、中小店は苦しい。大半が路上の違法な客引きに走るだろう」と予想する。客引きの縄張り争いでもめごとが増えるのを懸念する声もある。

 府警は11月以降、案内所の経営実態把握が難しくなる可能性を見据え「施行後は取り締まりを強化し、違法な客引きを積極的に摘発していく」(五条署)という。

 条例の受け止め方はさまざまだ。神奈川県から観光で訪れた高橋章さん(28)は「京都は企業の看板も色を変えて景観に配慮しているのに、木屋町は案内所だらけで風俗街みたい。条例で無くした方がいい」。木屋町通で焼き鳥店を営む店主(45)は評価しつつ「20近い案内所が一気に閉まると、活気がなくなるかもしれない」とも語る。

 案内所を年数回は利用するという京都市の会社員(38)は「案内所を利用するとぼったくり被害のリスクが減る。景観保護の考えも分かるけど、全部なくなるのはつらいです」と話した。

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