鳩山絶対安定多数、自民壊滅144、と予測。
天下分け目の8月30日総選挙が18日、公示された。
衆院解散から1カ月、最新の選挙情勢はどうなっているのか。
政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、麻生太郎首相率いる自民党が150議席を割り込む大惨敗を喫する一方、鳩山由紀夫代表率いる民主党は地滑り的勝利を収め、単独過半数(241議席)どころか絶対安定多数(269議席)も突破して「政権交代」を果たす勢いだ。
自民党は54年間、ほぼ握り続けた権力を失うだけでなく、党存続の崖っぷちに立たされるのか。
「解散後、各党はマニフェスト(政権公約)を発表したが、有権者は『民主党の方が明快で分かりやすい』という反応だ。
自民党は後出しジャンケンのうえ、目新しい政策もなく、4年間の任期内ではなく10年先の話をしている。
選挙情勢は自民党にとって一層悪化している。争点は『政権交代』の信任に移った」
小林氏はこう語る。 政党別の獲得議席予測は、これまでの分析に、都議選後の情勢調査や最新の選挙区事情などを加え、小林氏が割り出した=別表。解散前勢力には、解散後の前議員の政党移動も加味した。
まず、郵政総選挙で大勝した自民党は解散前301議席だが、小林氏は「小選挙区85、比例区59の144議席」とみる。157議席減という壊滅的打撃だ。
【真紀子で官僚機構打破】
「自民党は前回、東京や大阪、神奈川などの都市部で圧勝したが、今回は地方でも都市部でも劣勢。
互角に戦っているのは中国地方ぐらい。それ以外では、大物、閣僚経験者がバタバタと落選する。
自民党政治の限界か。『政権交代』とともに『世代交代』の大波も直撃している」
「麻生首相は『責任力』と訴えているが、有権者は政治や社会の現状にうんざりしている。
謙虚さも反省もない言葉を聞かされ、『よく言うよ』という感想では。
首相はさらに、街頭遊説で『負けっぷりを良くしないと』と語るなど、オウンゴールを繰り返している」
太田昭宏代表率いる公明党は31議席だが、小林氏は「小選挙区5、比例区22の27議席」と分析する。
「東京都議選で公明党は全員当選を果たしたが、総得票数は減っている。
太田代表も冬柴鉄三前幹事長も楽な戦いではない。
自分たちの選挙で精いっぱい。自民党との選挙協力は緩むだろう」
与党陣営は、自民党と公明党、改革クラブ、与党系無所属を合わせても171議席で、完全に政権を手放すことになりそうだ。
【民主政権発足ならスタートダツシユ重要】
一方、民主党は、先週入党した田中真紀子元外相を加えて解散前113議席だが、小林氏は「小選挙区196、比例区83の279議席」と予測。
すべての常任委員会で過半数を完全に確保でき、安定した国会運営ができる絶対安定多数に達するという。
「自民党の敵失に加えて、小沢一郎代表代行の選挙戦略がさえわたっている。
自民、公明の大物議員に女性刺客を立てたが、相当善戦している。
生活密着のマニフェストや野党協力、来年の参院選を意識した選挙戦など見事。
鳩山氏への代表交代のタイミングも良かった」
「真紀子氏の入党は、無党派層への浸透、特に女性への食い込みにプラスに働く。
全国を応援部隊として回るだけでなく、官僚機構を突き破るためにも彼女の突破力は武器となる。
与党はさかんに民主党の財源問題を攻め立てているが、それほど大勢には影響ないとみられる」
このほか、共産党は9議席、社民党は7議席、国民新党は5議席、新党大地は1議席でともに現状維持。
みんなの党は解散前4議席だが「2議席」。
新党日本はゼロから「2議席」。
野党系無所属で「4議席」と予測する。
そこで焦点となるのが、選挙後の永田町の様相だ。小林氏はいう。
「民主党はスタートダッシュが重要。
熱しやすく冷めやすい国民性ゆえ、政権発足後3カ月以内に一定の成果を挙げないと、支持率は急落する。
鳩山氏の閣僚人事や官僚掌握が注目される。
自民党は政権維持を前提とした政党だけに、150議席を切れば成り立たない。
『ポスト麻生』も見当たらない。選挙後、鳩山邦夫前総務相や中川秀直元幹事長、加藤紘一元幹事長らを中心に離党・分党が続くだろう」
8月30日、投票、開票。予測通りなら、アメリカ同様に日本も新しい風が吹く。
天下分け目の8月30日総選挙が18日、公示された。
衆院解散から1カ月、最新の選挙情勢はどうなっているのか。
政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、麻生太郎首相率いる自民党が150議席を割り込む大惨敗を喫する一方、鳩山由紀夫代表率いる民主党は地滑り的勝利を収め、単独過半数(241議席)どころか絶対安定多数(269議席)も突破して「政権交代」を果たす勢いだ。
自民党は54年間、ほぼ握り続けた権力を失うだけでなく、党存続の崖っぷちに立たされるのか。
「解散後、各党はマニフェスト(政権公約)を発表したが、有権者は『民主党の方が明快で分かりやすい』という反応だ。
自民党は後出しジャンケンのうえ、目新しい政策もなく、4年間の任期内ではなく10年先の話をしている。
選挙情勢は自民党にとって一層悪化している。争点は『政権交代』の信任に移った」
小林氏はこう語る。 政党別の獲得議席予測は、これまでの分析に、都議選後の情勢調査や最新の選挙区事情などを加え、小林氏が割り出した=別表。解散前勢力には、解散後の前議員の政党移動も加味した。
まず、郵政総選挙で大勝した自民党は解散前301議席だが、小林氏は「小選挙区85、比例区59の144議席」とみる。157議席減という壊滅的打撃だ。
【真紀子で官僚機構打破】
「自民党は前回、東京や大阪、神奈川などの都市部で圧勝したが、今回は地方でも都市部でも劣勢。
互角に戦っているのは中国地方ぐらい。それ以外では、大物、閣僚経験者がバタバタと落選する。
自民党政治の限界か。『政権交代』とともに『世代交代』の大波も直撃している」
「麻生首相は『責任力』と訴えているが、有権者は政治や社会の現状にうんざりしている。
謙虚さも反省もない言葉を聞かされ、『よく言うよ』という感想では。
首相はさらに、街頭遊説で『負けっぷりを良くしないと』と語るなど、オウンゴールを繰り返している」
太田昭宏代表率いる公明党は31議席だが、小林氏は「小選挙区5、比例区22の27議席」と分析する。
「東京都議選で公明党は全員当選を果たしたが、総得票数は減っている。
太田代表も冬柴鉄三前幹事長も楽な戦いではない。
自分たちの選挙で精いっぱい。自民党との選挙協力は緩むだろう」
与党陣営は、自民党と公明党、改革クラブ、与党系無所属を合わせても171議席で、完全に政権を手放すことになりそうだ。
【民主政権発足ならスタートダツシユ重要】
一方、民主党は、先週入党した田中真紀子元外相を加えて解散前113議席だが、小林氏は「小選挙区196、比例区83の279議席」と予測。
すべての常任委員会で過半数を完全に確保でき、安定した国会運営ができる絶対安定多数に達するという。
「自民党の敵失に加えて、小沢一郎代表代行の選挙戦略がさえわたっている。
自民、公明の大物議員に女性刺客を立てたが、相当善戦している。
生活密着のマニフェストや野党協力、来年の参院選を意識した選挙戦など見事。
鳩山氏への代表交代のタイミングも良かった」
「真紀子氏の入党は、無党派層への浸透、特に女性への食い込みにプラスに働く。
全国を応援部隊として回るだけでなく、官僚機構を突き破るためにも彼女の突破力は武器となる。
与党はさかんに民主党の財源問題を攻め立てているが、それほど大勢には影響ないとみられる」
このほか、共産党は9議席、社民党は7議席、国民新党は5議席、新党大地は1議席でともに現状維持。
みんなの党は解散前4議席だが「2議席」。
新党日本はゼロから「2議席」。
野党系無所属で「4議席」と予測する。
そこで焦点となるのが、選挙後の永田町の様相だ。小林氏はいう。
「民主党はスタートダッシュが重要。
熱しやすく冷めやすい国民性ゆえ、政権発足後3カ月以内に一定の成果を挙げないと、支持率は急落する。
鳩山氏の閣僚人事や官僚掌握が注目される。
自民党は政権維持を前提とした政党だけに、150議席を切れば成り立たない。
『ポスト麻生』も見当たらない。選挙後、鳩山邦夫前総務相や中川秀直元幹事長、加藤紘一元幹事長らを中心に離党・分党が続くだろう」
8月30日、投票、開票。予測通りなら、アメリカ同様に日本も新しい風が吹く。
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