神輿3基 同時に「ホイット」 松尾大社神幸祭・巡行で初
松尾大社(京都市西京区)の神幸祭が21日、市内で営まれた。強風のため、神輿(みこし)が船で桂川を渡る「船渡御」は12年ぶりに中止となったが、今年は巡行のクライマックスで神輿3基を同時に担ぎ上げる祭事が初めて行われ、祭りを盛り上げた。
松尾大社の神幸祭は平安時代に始まったとされる。五穀豊穣(ほうじょう)や家内安全などを願い、唐櫃1基と神輿6基が西京区や右京区、下京区の氏子地域を巡る。
神輿の同時担ぎ上げは「祭りを活性化させて、地域の連帯感を強めよう」と、初めて行った。
み霊を移した唐櫃と神輿は午前中に松尾大社を出発。船渡御の中止で、桂大橋を経由して対岸へ渡った。
午後5時ごろ、宗像社、櫟谷社、大宮社の神輿3基が、松尾大社の西七条御旅所(下京区)に近い七条通御前付近に到着。白い法被を着た氏子らが「ホイット、ホイット」と威勢のいいかけ声を掛けながら、神輿を担ぎ上げた。集まった人たちからは大きな拍手が送られていた。
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