玄海原発1号機が最も危険 ~緊急冷却で原子炉割れる?
(よらしむべし、知らしむべからず)より
すでに週間現代2011年7月2日号が記事にし、2011年6月22日のエントリーで取り上げた。
■ 玄海原発が、もう限界 ~緊急炉心冷却が作動して破壊の危険性 --> こちら
http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/06/post_2116.html
後追いの格好だが、東京新聞が2011年7月2日「こちら特報」で取り上げた。
7日遅れで中日新聞が「特報」で取り上げた。週刊誌と違い、発行部数がケタ違いに多いので(中日グループで300万超)、新聞が取り上げた意味は大きいと思う。
【 ガラスのコップに例えて問題点を説明している 】
熱いコップに冷たい水を急に入れると、パリンと割れてしまうことがある。
同じことが鋼鉄製の圧力容器にも起こり得るそうだ。
運転中はずっと強烈な中性子線を浴びている圧力容器の内側。
いくら鋼鉄とゆっても中性子線を浴びれば浴びるほど脆くなってしまう。
鋼にはもともと弾力性があり、少々の力では割れることはない。
が、しかし、中性子線を浴びた鋼鉄は、ある温度以下になると陶器のように割れてしまう。
この温度を脆性遷移(ぜいせいせんい)温度というそうだ。
用語の深い意味は分からなくても構わない。
ようは、時間、年を経るごとに脆く劣化し、耐えられる温度がだんだん上がってくる。
新設時はマイナス16℃だったそうだ。
この温度なら、チンチンの圧力釜に氷みずをぶっかけようがへっちゃらだ。
そして、34年が経ち、その温度が98℃までアップしていた。
この状況下では、普段タンクに蓄えられている水(例えば20℃前後)を掛けようもなら、圧力釜は割れてしまうことが想定される。
だから、いま地震がきて、原子炉を緊急冷却しなければならなくなったら、
「100℃以上に沸騰したお湯」を冷却水として掛けなければならないことになる。
そんな熱い水が用意されているはずもない。
これが大問題だと、井野博満・東大名誉教授ら専門家が警告している。
そしてもっとも危険なのが玄海原発1号機である、と。
順位 原子炉 運転開始 分類 脆性遷移温度 試験取り出し時期
1 玄海1号 1975年10月15日 母材 98℃ 2009年4月
2 美浜1号 1970年11月28日 母材
溶接金属 74℃
81℃ 2001年5月
3 美浜2号 1972年7月25日 母材 78℃ 2003年9月
4 大飯2号 1979年12月5日 母材 70℃ 2000年3月
5 高浜1号 1974年11月14日 母材 68℃ 2002年11月
6 敦賀1号 1970年3月14日 母材
溶接金属 51℃
43℃ 2003年6月
7 福島第一1号 1971年3月26日 母材 50℃ 1999年8月
・・・ 緊急冷却で原子炉割れる!? 老朽原発に警鐘 「玄海1号 最も危険」・・・
中日新聞
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コメント
玄海町長実弟企業が九電工事、15年で56億円
読売新聞
九州電力玄海原子力発電所が立地する佐賀県玄海町の岸本英雄町長の実弟が経営する建設会社「岸本組」(本社・佐賀県唐津市)が2008年度までの15年間に、九電発注の原発関連工事だけで少なくとも約110件、総額約56億円分を受注していたことがわかった。
原発の再稼働を巡っては、九電が岸本町長の了承を条件の一つにしている。再稼働の判断を握る立地自治体の首長の親族企業が、九電から多額の工事を受注している実態に、識者は「一種の隠れ献金ではないか」と指摘している。
岸本組の工事経歴書などによると、同社は1994年度以降、消防倉庫、固体廃棄物貯蔵庫、原発従業員の社宅修理など様々な原発関連工事を受注。2008年着工の温室熱供給設備設置工事など1億円を超える事業を多数請け負っている。
※これだから、原発利権のある者はやめられない。
(よらしむべし、知らしむべからず)より
すでに週間現代2011年7月2日号が記事にし、2011年6月22日のエントリーで取り上げた。
■ 玄海原発が、もう限界 ~緊急炉心冷却が作動して破壊の危険性 --> こちら
http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/06/post_2116.html
後追いの格好だが、東京新聞が2011年7月2日「こちら特報」で取り上げた。
7日遅れで中日新聞が「特報」で取り上げた。週刊誌と違い、発行部数がケタ違いに多いので(中日グループで300万超)、新聞が取り上げた意味は大きいと思う。
【 ガラスのコップに例えて問題点を説明している 】
熱いコップに冷たい水を急に入れると、パリンと割れてしまうことがある。
同じことが鋼鉄製の圧力容器にも起こり得るそうだ。
運転中はずっと強烈な中性子線を浴びている圧力容器の内側。
いくら鋼鉄とゆっても中性子線を浴びれば浴びるほど脆くなってしまう。
鋼にはもともと弾力性があり、少々の力では割れることはない。
が、しかし、中性子線を浴びた鋼鉄は、ある温度以下になると陶器のように割れてしまう。
この温度を脆性遷移(ぜいせいせんい)温度というそうだ。
用語の深い意味は分からなくても構わない。
ようは、時間、年を経るごとに脆く劣化し、耐えられる温度がだんだん上がってくる。
新設時はマイナス16℃だったそうだ。
この温度なら、チンチンの圧力釜に氷みずをぶっかけようがへっちゃらだ。
そして、34年が経ち、その温度が98℃までアップしていた。
この状況下では、普段タンクに蓄えられている水(例えば20℃前後)を掛けようもなら、圧力釜は割れてしまうことが想定される。
だから、いま地震がきて、原子炉を緊急冷却しなければならなくなったら、
「100℃以上に沸騰したお湯」を冷却水として掛けなければならないことになる。
そんな熱い水が用意されているはずもない。
これが大問題だと、井野博満・東大名誉教授ら専門家が警告している。
そしてもっとも危険なのが玄海原発1号機である、と。
順位 原子炉 運転開始 分類 脆性遷移温度 試験取り出し時期
1 玄海1号 1975年10月15日 母材 98℃ 2009年4月
2 美浜1号 1970年11月28日 母材
溶接金属 74℃
81℃ 2001年5月
3 美浜2号 1972年7月25日 母材 78℃ 2003年9月
4 大飯2号 1979年12月5日 母材 70℃ 2000年3月
5 高浜1号 1974年11月14日 母材 68℃ 2002年11月
6 敦賀1号 1970年3月14日 母材
溶接金属 51℃
43℃ 2003年6月
7 福島第一1号 1971年3月26日 母材 50℃ 1999年8月
・・・ 緊急冷却で原子炉割れる!? 老朽原発に警鐘 「玄海1号 最も危険」・・・
中日新聞
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玄海町長実弟企業が九電工事、15年で56億円
読売新聞
九州電力玄海原子力発電所が立地する佐賀県玄海町の岸本英雄町長の実弟が経営する建設会社「岸本組」(本社・佐賀県唐津市)が2008年度までの15年間に、九電発注の原発関連工事だけで少なくとも約110件、総額約56億円分を受注していたことがわかった。
原発の再稼働を巡っては、九電が岸本町長の了承を条件の一つにしている。再稼働の判断を握る立地自治体の首長の親族企業が、九電から多額の工事を受注している実態に、識者は「一種の隠れ献金ではないか」と指摘している。
岸本組の工事経歴書などによると、同社は1994年度以降、消防倉庫、固体廃棄物貯蔵庫、原発従業員の社宅修理など様々な原発関連工事を受注。2008年着工の温室熱供給設備設置工事など1億円を超える事業を多数請け負っている。
※これだから、原発利権のある者はやめられない。
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