話題の「休眠口座」本当にこれっぽっちなの?・・・(日刊ゲンダイ)
1500兆円もの個人資産に対し郵貯合わせても年間1000億円程度
銀行にほったらかしになっている「休眠口座」を、
震災復興財源に利用する案が急浮上してきた。
政府によると、銀行や信用金庫では毎年、持ち主不明のカネが約850億円発生。
このうち、請求されない約500億円を復興財源に充てるという。
「休眠口座」は最後の利用日から10年以上経ち、
預金者とも連絡が取れない口座を指す。
銀行はこの預金を収入に上げているから、
当然、政府案に猛反発だが、それとは別に解せないことがある。
1500兆円ともいわれる日本の金融資産からすれば、
「休眠口座」の年間850億円というのは、いかにも金額が少ない。
バブル時代にはやった仮名口座もゴマンとあるはずだが、本当にそんなものなのか。
「『休眠口座』の多くは預金が1万円以下。
メガバンクは1行あたりざっと100万口座持っているから、
持ち主不明のカネは1行につき毎年100億円ほど発生しているとみていい。
政府案には、ゆうちょ銀行や農協の『休眠口座』は含まれていません」
(経済ジャーナリスト)
郵便貯金は90年代に200兆円を超える残高があった。
今のメガバンクの預金残高の2倍近い金額だ。
仮にメガバンクと同程度に「休眠口座」が発生しているとすれば、
毎年200億円ほどが持ち主不明のカネになっている計算だ。
実際はいくらになるのか。
「『睡眠(休眠)貯金』の残高は毎年、2000億~3000億円で推移していて、このうち、実際に払い戻しの請求がなくて権利が消滅した金額は毎年30億~50億円ほどになります。
10年度の権利消滅金は234億円とやや多めになりましたが、
これは金利が年8%だった80年代半ばに貯金が集中したためです。
もちろん、権利が消えた貯金は機構ではなく、国庫の一般会計に繰り入れています」
(独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構)
つまり、郵貯の「休眠口座」のカネは、とっくに国庫に入っていたワケだ。
今回、「休眠口座」の存在が騒がれたことで、
銀行にはかつての預金者の払い戻し手続きが殺到するから、今後、
使えるカネはどんどん減るだろう。
あまりアテにできない「埋蔵金」である。
1500兆円もの個人資産に対し郵貯合わせても年間1000億円程度
銀行にほったらかしになっている「休眠口座」を、
震災復興財源に利用する案が急浮上してきた。
政府によると、銀行や信用金庫では毎年、持ち主不明のカネが約850億円発生。
このうち、請求されない約500億円を復興財源に充てるという。
「休眠口座」は最後の利用日から10年以上経ち、
預金者とも連絡が取れない口座を指す。
銀行はこの預金を収入に上げているから、
当然、政府案に猛反発だが、それとは別に解せないことがある。
1500兆円ともいわれる日本の金融資産からすれば、
「休眠口座」の年間850億円というのは、いかにも金額が少ない。
バブル時代にはやった仮名口座もゴマンとあるはずだが、本当にそんなものなのか。
「『休眠口座』の多くは預金が1万円以下。
メガバンクは1行あたりざっと100万口座持っているから、
持ち主不明のカネは1行につき毎年100億円ほど発生しているとみていい。
政府案には、ゆうちょ銀行や農協の『休眠口座』は含まれていません」
(経済ジャーナリスト)
郵便貯金は90年代に200兆円を超える残高があった。
今のメガバンクの預金残高の2倍近い金額だ。
仮にメガバンクと同程度に「休眠口座」が発生しているとすれば、
毎年200億円ほどが持ち主不明のカネになっている計算だ。
実際はいくらになるのか。
「『睡眠(休眠)貯金』の残高は毎年、2000億~3000億円で推移していて、このうち、実際に払い戻しの請求がなくて権利が消滅した金額は毎年30億~50億円ほどになります。
10年度の権利消滅金は234億円とやや多めになりましたが、
これは金利が年8%だった80年代半ばに貯金が集中したためです。
もちろん、権利が消えた貯金は機構ではなく、国庫の一般会計に繰り入れています」
(独立行政法人郵便貯金・簡易生命保険管理機構)
つまり、郵貯の「休眠口座」のカネは、とっくに国庫に入っていたワケだ。
今回、「休眠口座」の存在が騒がれたことで、
銀行にはかつての預金者の払い戻し手続きが殺到するから、今後、
使えるカネはどんどん減るだろう。
あまりアテにできない「埋蔵金」である。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます