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為替の話・トレンドを掴め!

2012年02月19日 10時57分02秒 | Weblog
為替の話・トレンドを掴め! ・・・(木村佳子)より

2月16日~22日までの為替見通し2012年2月16日

 「影響力の武器」という本を読まれたことはありますか? 

人はモノをくれる人に恩義や借り、感謝などを感じるとか、ブランドや権威に弱いとか。

 本の中にはそうした例をたくさん紹介してあるのですが、確かに実際はさほどでなくても、影響力を駆使して「権威」を演出し、優位に立とうとしている人はたくさんいそうです。

 さて、これを人から国に、通貨へと置き換え、トレードの参考にするのも一興です。

強者に見えている国、通貨、実力以下と思い込んでいる国、通貨はどこだろう? 

そう考えると新しい視点が生まれてきます。

 現在、各国の財政問題への関心が高まっていますが、財政赤字が世界一大きい国はギリシャでも日本でもなく、アメリカと見立てることもできるでしょう。

 オバマ大統領は今年の一般教書で2012年の財政赤字額が日本円換算で103兆円になると示しました。

しかし、累積赤字額の正確な数値は示されません。

一説には桁がいくつか違う額であるとの指摘を著作物などで見かけることがありますが定かではありません。

 それでも、米ドルが暴落しないのは軍事力や経済戦略などを「影響力の武器」として効果的に使っているからだともいえますし、世界最大の金の保有国としてペーパーマネーだけではない実質的財産を保有しているからともいえるでしょう。

 経済戦略については、先般、安住財務大臣が「隠密介入を75円台で実行し、78円台で止めた」と国会答弁されました。

このレートはいかにも中途半端で首をひねられた方もいたかと思います。

 かつては100円岩盤を割る割らないが注視されていました。何故、78円で介入を止めるか。

私は、77円あたりがアメリカとのコンセンサスではないかと見ています。

 日本円に対する実質的ドルの切り下げ水準として、77円がアメリカの経済戦略上のターゲットプライスとみなせるのではないでしょうか。

 当面、この水準で国際競争力を維持し、経済の立て直しを図りたいのではないかと推測します。

おりしも、日本では復興支援に使うという名目で、郵政株の放出が検討されています。

 たまたまのタイミングかもしれませんが、2012年、メットライフがAIGから買収した保険会社の日本支店が今年5月31日、日本法人メットライフアリコ生命保険会社に完全移行されます。

三角合併解禁の時ならもっと騒がれたかもしれませんが今はあまり注目されていません。

 資産約100兆円のかんぽ生命が民間保険会社となり株を放出したとしたら、株主を選べません。

外国人投資家が大株主に連座すればかんぽ生命の文脈も多いに変わるでしょう。

すると将来、外資系企業の日本法人と経営面で統合や提携などが進むかもしれません。

 さらにこれがTPP採用の暁にはどのような展開になるのか、アメリカの日本への経済戦略に大いに注目したいと思います。

 ちなみにAIGといえばかつてサブプライムローン問題で話題となったクレジットデフォルトスワップの出し手だった会社。

AIGがCDSで総額いくらの損失を被ったのか、この数字も明らかにはされていません。

 財政状態が悪く、ユーロ各国の財政問題が一服したら次は日本だ、などと日々いわれている日本。その日本が有する国民財産が今後どのような変転をたどり、誰を潤すのか注視したいと思います。

なにより、国民の財産が国民のために使われることが望ましいのは言うまでもありません。

民営化が正しいことなのか議論がなされないまま、復興支援というのは何か文脈が違うと感じています。

さて、今回もチャート分析で各通貨の今週の水準にアプローチしていきましょう。

★ドル円
上値抵抗 78.49(越えれば次の上値抵抗は79.515)
下値支持 76.45
移動平均線から乖離しているため一時的に利確が出やすい状況で、77.57あたりまで押す可能性を考慮。

★ユーロ円
上値抵抗 103.46
下値支持 101.47
買い転換状態で推移。
移動平均線から乖離しているため利確の動きが出やすい時。101.88あたりまで押す可能性考慮。

★オーストラリア円
上値抵抗 84.54(場合によっては85.54)
下値支持 82.83~82.30(場合によっては81.58)
利確が出やすい水準。82.30~81.58あたりまで押す可能性考慮。

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