明日を信じられる時代になって欲しい。日常の活動日記

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一夜が明けて。微かな、しかし明らかな予兆が。その時はいつ?

2011年08月31日 18時39分34秒 | Weblog
一夜が明けて。微かな、しかし明らかな予兆が。その時はいつ?
(晴れのち曇り、時々パリ)より

一夜が明けて。

幾つかの動きが…。
何かを感じさせる動きが…。

起こった。

先ず、野田新首相は、幹事長に「輿石東」を選んだ。

小沢派への「配慮」を見せる振りをする。

反小沢派の「小沢派へのすり寄り」という反発と抵抗を、最少に済ませられる選択を行った。

参院の重鎮を取り込む事で、「ねじれ」参院での議会運営に対し、

参院側の対応に円滑な関係を望んだ。

且つ、世代交代を求める声が多い中、野党自民党の「石破」「石原」に対する

<経験の差>がつくる圧力を加えて、困難を予想される野党対策に、先手を打った。

「前原誠司」を政調会長に選んだ。

若乃花からの貴乃花に対する「遠慮」を示した。

前原誠司と言う、次の総理候補のグループを「見捨てない」事で、

自身の基盤の安定を図った。

小沢派と見られている輿石幹事長起用への、反小沢派の反発に対する、布石を打った。

増税路線を始めとする、霞ヶ関主導の親米反国政策の推進者のトップを

「政策調査会長」に据える事で、霞ヶ関、ひいてはアメリカ政府への忠誠を示した。

自らが唱えていた「増税路線」と自民党への接近路線への、牽引車をキッチリと据えた。

マニフェストの完全破棄を唱える前原は、ほぼ同じ政策を唱える自民党から歓迎される。

「平野博文」を、国対委員長に据えた。

鳩山由紀夫への配慮を示した。

記者クラブ制度の温存を謳い上げた。

<危機管理のエキスパート>という看板を国対に生かす事で、

ねじれ国会に対する柔軟な取り組みの姿勢を示した。

その実、霞ヶ関べったりの実績を重視した。

仙谷と、菅直人と、その他中間派のグループからの、夫々の反発を中和する事を期待した。

「樽床伸二」を、官房副長官に起用した。

論功行賞である。

中間派の取りまとめが期待される。

「岡田克也」
「鹿野道彦」
「海江田万里」

夫々、重要閣僚で入閣が確実視されているらしい。

要するに、百花繚乱内閣。

或は、清濁併せ持つ「てんこ盛り」のお子様ランチ内閣。

それが、野田佳彦と言う政治家の、精一杯の範囲なのだろう。

限界である。

つまり、「ノーサイド」で「全員野球」。

確かに。

それで、一体何をする?

▶しゃにむに働く…民主党役員人事骨格固まる(NNN見出し)

>野田新首相は30日夜、この人事の狙いについて

「党を挙げて国民のためにしゃにむに働く政治を実現するためだ」と強調した。
【NNNニュース/8月30日(火)22時15分配信】

確かに、一応彼は、最初のうち表面上は「しゃにむに」働くだろう。

思いがけず、図らずも「内閣総理大臣」に就任する事が出来た。

政経塾出身の、最初の首相である。

それだけで、<人間失格総理>を、感じさせる。

(女性は例外が結構居るが、男性の政経塾出身者はほとんど異様である)

前原誠司が代表選出馬を決めた時点で、総理の芽は潰えたかに見えた。

奇跡の逆転劇で、男子の本懐を遂げたわけだ。

実も引き締まる思いであろう。

三日間くらいは。

後は、追って知るべし。

彼の、財務大臣当時の働きぶりや態度を振り返れば、自ずと成り行きは知れている。

何程の期待も抱くに能わず。

震災復興。

財政赤字。

財務の困難は重くのしかかり、平々凡々たるこの新総理に、

困難に立ち向かえる才など有ろう筈も無く、財務省の求める通りの、

安易な増税へと向かう事は、目に見えている。

どん底の不景気に、震災と原発事故のダブルパンチが加わって、

国民の生活は危機的状況にある。

加えて「円高」で、輸出企業と、その関連製造業に取っては、地獄の様相を呈している。

その瞬間を見計らっての増税とくれば、宮澤喜一大蔵相(当時)の失政による、

将来のバブル崩壊大不況への見えない突入と、同じ状況に陥る事は、疑う余地もない。

庶民の生活は破壊され、中小企業は続々と倒産し…。

などと言う、語り尽くされた事は、ここで敢えて繰り返すまでもなかろう。

それより、もう一つの出来事が、重要なのだ。

▶小沢氏が3グループを統合、会長就任へ 結束強化急ぐ(産経見出し)

>民主党の小沢一郎元代表は30日午前、衆院議員会館内で

小沢グループの幹部約30人を集めた会合を開き、衆参で3つに分かれている

グループを統合することを決めた。

近く発足する新グループは100人を超える規模の勢力となり、

小沢氏が会長に就く見通しだ。

小沢氏は幹部会合で「私がグループをまとめて、今までにできなかったことをやる」

と述べ、今後は自身が活動の前面に出ていく意向を示した。

代表選の敗北による求心力低下が背景にあり、小沢氏はグループの結束強化を急い。

>小沢グループは衆院当選1回生でつくる「北辰会」(約50人)、

衆院の当選2~4回生でつくる「一新会」(約40人)、

参院小沢系(約20人)に分かれており、連携不足が指摘された。

会合には3グループに属さない原口一博前総務相、山岡賢次副代表、

山田正彦元農水相も出席した。
【産經新聞】

これまで、 小沢氏のグループが、複数に別れていた事自体が驚くべき事である。

派閥政治が根幹であった自民党時代に有っても、有力派閥の領袖で、

三つものグループを平行して持っていた親分が居たであろうか。

如何に、多数の議員が配下に集っていたかの証であるが、その分動きは鈍かった。

その為か、外部から見ていても、小沢派の「グループとして」の動きが、

往々にしてちぐはぐである事が、時に不満であった。

それが、今回<やっと>一本化される事となった。

小沢一郎本人が、代表に就任すると言う。

当たり前と言えば、あまりに当たり前の「正常な」状態に、やっと至る訳である。

この事は、何を意味するのか。

マスコミは、相変わらず煽る。

「小沢元代表の求心力の衰えに苦心」

「結束強化を急ぐ」

「団結強化へ」

とんでもない。

党員資格を停止されたまま、リモート・コントロールで「海江田候補」に

174票も集めた事は、凄い事なのだ。

本人が前面に立てない中での結果としては、霞ヶ関マスコミ連合軍に取って、

脅威以外の何物でもなかった。

その上で、「本人自身」が前面に出て動けばどうなるか。

▶小沢氏「今後は自分が前に」グループ団結強化へ(讀賣見出し)

>民主党の小沢一郎元代表グループは30日、国会内で会合を開き、

三つに分かれている同グループの統合をどのような形で行うか週内にも

一定の方向性を出すことで一致した。

>出席者によると、小沢元代表は「これまで派閥的な動きは控えてきたが、

今後は自分が前面に出る。大同団結していこう」と呼び掛けた。
【讀賣新聞】

正しく、本人が先頭に立って牽引しなければ、

成り立たない状況に於かれている事は、事実である。

日本の置かれた状況は、待った無し。

<調整型>と言われ、言い換えると「リーダーシップ」の取れない

野田新総理に取って、期待する所はほとんど無い。

となれば、09年8月の総選挙に掲げた、民主党のアイデンティティー

そのものであった『マニフェスト』を、野党の言いなりに次々に

撤回して来た「菅直人内閣」の中核に居た連中の、ほぼ居抜きに近い新政権が、

菅直人の迷走を正しい方向に引き戻すとは、到底思えない。

民主党は、ほぼその役割を終えてしまっている。

そんな状況下に有って、09年政権交代の立役者たる「小沢一郎」が、

自らが掲げる理念を実践する為には、「自分自身の力」を、

<形として>築き上げなければならない。

つまり、向かう所は民主党からの決別しか、残された道はないと、思われる。

新党の起ち挙げ。

そうなるとき、現在の党内の「分裂状態」と言えなくも無い自身の

グループを統一し、自らが指揮を執る体制を確立する事は、まぎれも無く、

その為の布石以外の何物でもなかろう。

野田新政権は、今後の閣僚と政務官、及び党執行部の

役員人事を見てからで無いと、最終的判断は出来ない。

とは言うものの、精々良くて『呉越同舟』内閣。

悪くすれば、見て暮れだけの「党内融和」を謳った、単なる「ごった煮」

内閣である事が、ほぼ確実である以上。

小沢氏が「民主党」の枠の中で実行力を発揮出来る環境を獲得出来る可能性は、

極めて小さな物でしかない。

この事を、小沢一郎本人も「やっと」納得して、次の行動に打って出る、

その準備であると考える事が、妥当な所である。

タイミングが訪れるや、過たず、迅速に行動を起こす。

これが、事を成す際の鉄則である。

で有るならば、「その時」が来た瞬間、即座に新党を起ち上げる上で、

今回の「グループ統合」は、喜ばしい限りである。

しかも、聞く所によれば、この「統合」の動きは、北辰会の中から出されたと言う。

更に喜ばしい。

配下の騎士たちは、ゆめゆめ怠り無くすべての可能性に、

自ら備えている事の証である。

欣快の至り。

100名を越える新党ができ、民主党が衆院に置ける過半数を失う時こそ、

日本に本当に何かが始まる時である。

自民党内にも、新自由主義的競争原理一辺倒の、弱者切り捨て政策には、

疑問を持つ部分も居る筈だ。

その部分と、社民の一部、その他リベラルな地域政党が終結すれば、

大きな勢力となり得る。

勿論、小沢グループに離脱される民主党は、野田総理や、

仙谷前原岡田らの希望通り、民自公大連立を求めるに違いない。

それで、本来求められて来た「政界再建」が為され、

はっきりと性格の異なる「二大政党」制度に、移行する事だろう。

つまり。

<官僚・財界>に向いた政治 対 <国民の生活>を向いた政治、

が対決する形となる。

言い換えると。

旧来の利権誘導政治、

官僚主導の政治。

対米隷属政治。

地方冷遇政治。

それらの反国民的政治の裏付けとなる、官僚制度、警察検察、マスコミ、

国際資本、米軍、等の支援を受けた政治。

それに対して。

国民の生活が第一の政治。

官僚の支配を政治主導で破棄する政治。

対米独立の対等な国家としての外交が出来る政治。

地方を活性化させる、本物の地方分権を行える政治。

それらを期待出来る政治勢力が、形づくられる事になる。

それこそが、本来2009年8月30日に、国民が求めた政治を実機愛する勢力なのだ。

鳩山が居なければ。

菅直人居なければ、

仙谷が居なければ。

岡田が居なければ。

前原がいなければ。

それが、既には始まっていた所であった。

その、国民の為の、国民の生活を優先する政治の為に。

失われた二年の時を経て、遅ればせながら取り組む為に、

小沢の新党結成は不可欠の事だ。

そして、それが行われる環境が、やっと訪れようとしている。

野田新政権の行き詰まり。

小沢グループの再結束。

さあ、後はきっかけさえ有れば。

それが、一ヶ月後か。

二ヶ月後になるのか。

それ程悠長な事は、言っている暇はない。

時よ来たれ。

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