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ターミネーター・ウィルス/コロンビア大

2005-10-03 | 癌全般
2005年9月20日 
コロンビア大学メディカルセンターによる癌の次世代ウィルス治療のマウスによる遺伝子組み換えウィルスの研究がjournals Cancer Research誌とthe Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)誌に発表された。
このウィルス治療は、ウィルスによって感染させ原発巣を殺したあとウィルスに付加された第2の武器となるインターフェロンガンマによって転移巣の抗腫瘍免疫反応を誘発する。それにより、直接注入された原発腫瘍を破壊するだけでなく、遠隔転移巣までも破壊することを可能としたウィルス治療である。このコンセプトは選択的に複製し乳癌を破壊するターミネーターウィルスと似通ったものである。

ターミネーターウィルス(the Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)誌1月号で発表。これも同じDr.Fisherらの研究者チームによる)は、インターフェロンガンマでなくmda-7/IL-24遺伝子を運ぶ。ターミネーター・ウィルスは、ウィルス治療で、癌細胞と同時に正常細胞も殺してしまうという遺伝子治療の主な障害を克服した複製しないウィルスであり、卵巣癌、膵臓癌、乳癌、脳腫瘍、前立腺癌、皮膚癌大腸癌などの固形癌に有効とされ、癌遺伝子治療として第2相臨床試験が行われている。
現在のターミネータウィルスは、癌細胞内で独自の複製をすると同時に免疫調節遺伝子と細胞障害性遺伝子を産生する次世代治療ウィルスであり、正常組織を傷つけずに原発腫瘍と転移巣の両方を効果的に破壊する。コロンビア大

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