がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

血管新生のマーカー

2005-01-26 | スクリーニング
抗血管新生の癌治療はさまざまなアプローチで臨床試験段階にある。そして、現在その血管新生阻害剤の効果を測定し、監視する信頼性の高い方法はなく、早急に探し出す必要がある。 トロントのWomen's College Health Sciences CentreのDr. Robert S. Kerbel氏のグループは、循環上皮細胞(CECs)と循環上皮前駆細胞(CEPs)の値が、腫瘍の血管新生レギュレータ . . . 本文を読む

2005年癌統計-癌、死亡率トップ

2005-01-21 | トピック
1月15日付けCancer Facts & Figures 2005によると、85歳以下の癌の死亡率は昨年も心臓病を上回り1位だった。大腸癌、乳癌、前立腺癌の死亡率は下がった。肺癌も男性では減少、何十年も増加の一途をたどっていた女性の肺癌は横ばいとなった。5年生存率は、1970年の50%から、75%に増えた。癌の死亡率は、1999年以来毎年1%ずつ減少している。 参考 American Cance . . . 本文を読む

Abraxane-タキソールの新型薬 FDA承認

2005-01-20 | 癌全般
January 8, 2005  FDAは、幅広く使用されているタキソールの新しい型の治療薬としてAbraxaneを承認した。Abraxaneは、投与が容易で副作用が少ない。新薬Abraxaneは、化学療法に反応しなかった進行乳癌に承認された。 Bristol-Myers Squibb社のタキソールは、ジェネリック薬品としても使用可能である。パクリタキセル(タキソールの一般名)は、毒性のある溶液に . . . 本文を読む

P53遺伝子薬Advexin、乳癌への治療

2005-01-18 | 乳癌
2004年12月San Antonio Breast Cancer Symposium meetingでのM.D.アンダーソン発表によると、手術前に化学療法に併用してAdvexinを投与した乳癌患者は、平均約80%腫瘍が縮小した。リンパ節内の腫瘍も同様に縮小した。 研究では、12人の患者で、化学療法前に腫瘍に直接Advexinを注射した結果、腫瘍サイズ平均8cmから、中央値1.78cmに縮小した。 . . . 本文を読む

ミシガン大の研究:銅減少療法

2005-01-08 | 癌全般
ミシガン大Dr.George Brewer.MD氏らの研究 University of Michigan, AnnArbor,Michigan もともとウィルソン病の治療に用いられた薬Tetrathiomolybdate(TM)を用いて体内の銅を減らすことで癌の血管新生を阻害する研究が進められている。 銅は癌細胞の血管新生増殖因子にスイッチを入れる役割をする。銅は人体に必要な微量元素だが、生命活 . . . 本文を読む

ミシガン大の研究:SP-4-84、Imidazoline

2005-01-08 | 癌全般
ミシガン大Tepe, Ph.D. 氏らにより発表された新たな効果をもつ新薬SP-4-84は、抗癌剤の効果を上げる毒性のない薬剤である。シスプラチンやカンプトテシンなどの抗癌剤と併用で、抗癌剤の効果を顕著に上げることによって、従来の抗癌剤投与量を10分の1に減らせる可能性があるとしている。SP-4-84は毒性がなく、癌細胞のみに働き化学療法に対する感受性を上げる。少ない投与量で同じ効果が得られれば、 . . . 本文を読む

悪性リンパ腫に放射線の追加効果なし

2005-01-06 | 血液、リンパ腫etc
2004年12月 スローンケタリングキャンサーセンターの研究者が152人のnon-bulky stages I, II and IIIA のホジキンリンパ腫患者に6サイクルの化学療法(doxorubicin, bleomycin, vinblastine, dacarbazine )に放射線治療を加えて調査したところ、放射線治療を加えた群も加えなかった群も完全寛解94%であった。5年後も結果に大き . . . 本文を読む

アルコールの腫瘍増殖効果

2005-01-01 | 癌全般
Cancer2005/1/15 アルコールが腫瘍増殖を促進することがUniversity of Mississippi Medical Centerの研究者らによって証明された。アルコールは増殖因子、中でも血管新生の重要なシグナルであるVEGF値を上げ、腫瘍量を増加させる。 100年にわたってアルコールと胃癌、食道癌、肝臓癌、乳癌、大腸癌リスクの関係に疫学的エビデンスは多くあったが、今回適切なモデ . . . 本文を読む