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M.D.アンダーソン(サイト記事2008)の研究者らによるレトロスペクティブ研究の結果がJCO誌、ASCOで報告された。
2型糖尿病薬メトホルミンの使用は、癌の罹患率と死亡率を低下させるとみられることが示唆された。
メトホルミンは生体内/外実験で癌細胞の増殖を阻害するが、臨床データはほとんどない。今回の研究では、1990年~2007年まで2,529人の早期乳癌術前化学療法を受けた患者を同定した。①メトホルミン服用糖尿病患者68人、②メトホルミンを服用しない糖尿病患者87人、③糖尿病でない患者2,374人。
病理学的完全奏効(pCR)は①24%、②8%、③16%であった。
ASCO記事
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マクギル大学とペンシルバニア大学の研究者らは、糖尿病治療薬メトホルミンが免疫細胞である白血球の T 細胞に、ワクチンによる抗原を記憶させ、いち早くがんと闘わせることを発見した。
「糖尿病を制御する多くの遺伝子が、がんの進行にも役割を果たしている。また、糖尿病患者が、一部のがんに罹患しやすいことも多くのデータによって示されている。しかしながら、われわれの研究は、糖尿病に関連する同じ経路をターゲットにしたものである。最近の研究では、がんと糖尿病の共通の関連性、特に代謝経路がこれらの疾患においてどのようにコントロールされているかが示されており、その結果は、細胞の代謝を変える糖尿病治療薬が、 T 細胞の記憶を向上させ、免疫力を上げるという。」原文記事 Nature, June 2009
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