デューク大学前立腺センターの研究者らの発表によると、動物試験の結果、炭水化物を制限することで体重減少の有無にかかわらず、前立腺癌の成長速度が低下する可能性があることが明らかとなった。
「当大学とその他の過去の複数の試験から、炭水化物の少ない食事が腫瘍の増殖を遅らせることが示されていますが、こうした試験では、動物の体重も減少していました。体重が減少すれば、腫瘍が栄養とするエネルギーも制限されるかも . . . 本文を読む
ビタミンDの予防効果研究において、カリフォルニア大学サンディエゴ校ムーアズがんセンターの研究者らは、癌細胞の相互接着能力喪失に左右されるという癌発生の新たなモデルを提唱した。このモデルはDINOMITと呼ばれ、癌における発生の鍵は遺伝子変異であるとする現行モデルとは大きく異なる。
「癌の最初の事象は、特にビタミンDとカルシウムの低下による細胞間伝達の喪失である。新モデルでは、この伝達の喪失が癌に . . . 本文を読む
メトホルミンと、糖尿病をもつ乳癌患者における術前化学療法に対する病理学的完全奏効
M.D.アンダーソン(サイト記事2008)の研究者らによるレトロスペクティブ研究の結果がJCO誌、ASCOで報告された。
2型糖尿病薬メトホルミンの使用は、癌の罹患率と死亡率を低下させるとみられることが示唆された。
メトホルミンは生体内/外実験で癌細胞の増殖を阻害するが、臨床データはほとんどない。今回の研究では、1 . . . 本文を読む
2009年ASCO年次総会からのピックアップ記事
米国国立癌研究所(NCI)キャンサーブレティンより
卵巣癌再発予防目的の早期化学療法では生存期間の延長はみられず
奏効が得られた卵巣癌女性のうち、血中タンパク質CA125値に基づき再発防止のための化学療法を開始した患者では、再発の症状が発現したあとに化学療法を開始した患者と比べ、生存期間の延長はみられなかった。全文
癌研究ハイライト___
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