がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

サリドマイドと血栓症

2005-03-27 | 癌全般
抗癌剤の毒性と適応外使用―サリドマイド方策への勧告(ノースイースタン大学)より http://f57.aaa.livedoor.jp/~cancerit/archive86offlableuse.html >特にサリドマイドは1998年にFDAによって適応外使用が認められたが、190例以上の癌患者において足や肺に死に至る可能性のある血栓を引き起こしたことが報告されているからである。 >FDAは、意 . . . 本文を読む

Stat3経路を阻害するSTA-21/オハイオ州立大

2005-03-17 | 癌全般
約50%の乳癌細胞、また肺、前立腺、頭頸部、皮膚、膵臓、卵巣癌などでも活性化が見られるstat3蛋白を阻害する化合物STA-21がオハイオ州立大で研究されている。 Stat3はほぼすべての細胞に存在するが、正常細胞では活性化は一時的にしか見られないのに対し、癌細胞では絶えず活性化しており、癌細胞の生存はStat3に依存しているとみられる。研究者によると、Stat3を活性化する経路をブロックすれば癌 . . . 本文を読む

ラドンのリスク、肺癌の原因2位

2005-03-16 | 喫煙、他
BMJ (Vol. 330, No. 7485: 223-228) 2005/2に発表によると、全肺癌死の9%がウラニウムから出るラドンガスが原因であり、タバコに次ぐ2番目に大きな要因だと報告された。 ラドンとは、地中のウラニウムが崩壊する際自然発生する無味無臭、無色の放射性ガスで、屋外では問題にならないほど微量であるが、室内では濃縮されたラドンガスを吸うことによって肺が曝露され、肺癌を引き起こす . . . 本文を読む

アバスチン、進行肺癌で生存期間延長

2005-03-05 | 肺癌
3月14日NCIの発表によると、結腸直腸癌で生存期間を延長した血管新生阻害剤アバスチンが、NCIの臨床試験で前治療を行っていない肺癌患者(進行非小細胞肺癌)において生存期間を延長した。878人の被験者のうち、標準化学療法(パクリタキセルまたはカルボプラチン)にアバスチンを加えた群の生存期間の中央値が12.5ヶ月であったのに対し、化学療法のみの群は10.2ヶ月であった。 最も重大な副作用は致死的な肺 . . . 本文を読む

APC8015(Provenge)

2005-03-05 | 前立腺癌
癌ワクチンが、ホルモン療法が効かなくなった進行前立腺癌に初めて約18%生存率を上げた。APC8015(Provenge)は治療用ワクチンであり、免疫機能を刺激し、前立腺癌細胞の95%にみられる蛋白質PAPをもつ細胞を攻撃する。全生存期間は25.9ヶ月、コントロール群は22ヶ月であった。3年後、コントロール群では11%が生存していたが、ワクチン群では34%であった。APC8015(Provenge) . . . 本文を読む

癌患者の血栓症リスク

2005-03-03 | 癌全般
Urnal Of The American Medical Associationによると、がん患者は足や肺の静脈血栓症リスクが7倍に上ることがJAMAの2月9日号で発表された。初めて足と肺の深部静脈瘤血栓になった3220人の癌患者と、対照群2131人において1999年~2002年にわたりオランダの複数の抗凝結施設で試験が行われた。抗凝固療法を中止して3ヵ月後、両群の血液からDNAを検査して、血栓 . . . 本文を読む