がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

FDA安全性情報【グリベック】

2006-10-24 | FDA安全性情報
グリベック(メシル酸イマチ二ブ) 腫瘍専門腫瘍専門医および心臓病医療専門医向け 2006年10月19日  ノバルティス社とFDAは、処方情報の注意(PRECAUTIONS)セクションの書き換え を通達した。これは、グリベック服用患者において頻回にみられる重篤なうっ血性心不全と左心室の機能不全についての記載が追加された。心疾患の報告された大半の患者は高齢、心疾患の既往歴など、他の疾患と危険因子をもっ . . . 本文を読む

乳癌ー有酸素運動は放射線関連の赤血球値を改善、化学療法後の脳機能障害

2006-10-19 | 乳癌
Cancer10月9日号によると、有酸素運動は放射線治療を受けている乳がん患者の赤血球値を維持することがわかった。放射線治療を受けている乳がん患者は、通常、赤血球減少がみられ、治療後数ヶ月程度続く。化学療法後のリハビリテーション期間の赤血球値改善における有酸素運動の効果はこれまで限られたエビデンスがあったが、放射線関連では初めての研究である。 7週間の放射線治療期間に、座り姿勢の多い35歳~65歳 . . . 本文を読む

薬剤耐性(チューブリン阻害剤E7974)

2006-10-18 | 癌の経路・因子
テキサス大学サウスウェスタン医療センターの研究者らは、線虫の一種シノラブディス・エレガンス(シー・エレガンス)のタンパク質の変異が、hemiasterlin化合物の誘導体である新しい抗がん剤への薬剤耐性を引き起こす原因であると突き止めた。hemiasterlin化合物(hemiasterlin analog E7974)はすでに癌治療において臨床試験中である。 「癌治療にとって大きな問題は、癌細胞 . . . 本文を読む

FDA承認:Zolinza (vorinostat)皮膚T細胞性リンパ腫

2006-10-13 | FDA新承認
FDAは、本日Zolinza (vorinostat)カプセルを、皮膚癌の一種である皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)に、他の薬剤治療中もしくは治療後に疾病が持続、悪化または再発した場合の適応として承認した。Zolinzaの安全性と効果の根拠は、2つの臨床試験の結果に基づいて確定された。その試験は、他の治療を受けて再発した後Zolinzaを投与された107人のCTCL患者において行われた。皮膚病変を . . . 本文を読む

アスピリンは血管新生を妨げる-セレコキシブにはない効果

2006-10-04 | 癌全般
昔から家庭で解熱鎮痛剤として用いられてきたアスピリン[アセチルサリチル酸](NSAIDs(非ステロイド系抗炎症剤)の1つ)に抗癌作用があることはすでに報告されている。その機序は、Cox酵素(Cox1、Cox2)を阻害することによると考えられていた。しかし、今回 The FASEB誌での発表によると、アスピリンは、他の抗炎症剤と異なり、最新の抗癌剤と同じ血管新生を阻害する作用を有することがわかった。 . . . 本文を読む

パニツムマブ・ダサチニブ・セレコキシブAACR2006年

2006-10-03 | 癌全般
第97回米国癌学会(AACR)年次総会ハイライト 2006/8  Medscape記事 (パニツムマブ(Vectibix)省略) ダサチニブ イマチニブ抵抗性のCML患者、またはイマチニブに耐容性の無い患者に対して、今度はBCR-ABLチロシン・キナーゼを標的とする「第2世代」のキナーゼ阻害剤ダサチニブ[dasatinib](BMS-354825)が、有効性を示している。イマチニブの300倍以上の . . . 本文を読む

FDA新承認:Vectibix (パニツムマブ)結腸直腸癌

2006-10-01 | FDA新承認
FDA)は本日、標準的な化学療法実施後に転移した結腸直腸癌患者の治療薬として、Vectibix (panitumumab)を承認した。Vectibixは一部の癌細胞表面にみられる上皮成長因子受容体(EGFR)と呼ばれるタンパク質に結合するモノクロナール抗体であり、腫瘍増大を遅らせる効果ならびに、一部の症例では腫瘍サイズを縮小させる効果がみられたことから迅速に承認された 増悪あるいは死亡までの期間は . . . 本文を読む