悪性腫瘍による高カルシウム血症の治療薬として10月22日日本でも承認されたゾメタ(ゾレドロン酸水和物)と、他のビスフォスフォネート剤に対し、FDAから9月に安全性警告が出ている。
2004年9月、FDAとNovartisは、主に癌治療患者においてZometa他のビスフォスフォネート剤によって顎の骨壊死が起こりうるというラベル改訂を腫瘍医、歯科医、医療関係者に通達した。リスクファクターを持つ患者では . . . 本文を読む
Cox-2阻害剤であるVioxxが、先月、心臓発作などのリスクを2倍にするという結果がでて回収。このことは、Cox-2阻害剤全般に疑問を投げかけることとなった。
セレブレックスも同様に心臓血管系の疾患にも影響があるかもしれないとされたが、それに対し、9月30日Pfizer社は、過去のデータから、他のNSAIDに比べ深刻な心臓血管系副作用はみられないのは確実という発表を出した。
しかも、一転して . . . 本文を読む
血液腫瘍、骨髄腫、他に効果があるとされるサリドマイドの非小細胞肺癌(NSCLC)細胞系、PPARγに関する論文。
肺癌の80%を占める非小細胞肺癌(腺癌、腺扁平上皮癌、扁平上皮癌、大細胞癌)のうち、LCCは、他のNSCLCに比べ転移が早く、そのことはLCCに血管新生阻害剤が有効であると推測される。結果、サリドマイドは、大細胞癌(LCC)細胞の成長を40~60%阻害することがわかった。他のNSCLC . . . 本文を読む
NEW YORK Reutersのニュースによると、タモキシフェンは血塊を作りやすく、長期にわたって服用している患者は脳卒中になる危険性が僅かながら上昇するというDuke University Medical Centerの研究がNeurology10月12日号に発表された。
1980年から39000人の患者を対象に、タモキシフェン服用と服用しない群を割り付け分析した。6つの臨床試験において、脳へ . . . 本文を読む
癌の血管新生を発見したJudah Folkman氏が研究を続けてきた初の血管新生阻害のペプチド薬アンジオスタチン、エンドスタチンは、2004年2月、EntremedからChildren's Medical Center Corpにライセンスが移り、実質頓挫することとなった。
2003年資金が尽きて以降ようやく戦略を変更、Entremedは大きな蛋白質ではなく、小分子薬に切り替えるという。蛋白質ベー . . . 本文を読む
癌早期発見の新技術であるPETスキャンは、これまでの画像診断が腫瘍の形やサイズを示すだけでなく、腫瘍内部の代謝まで知ることができ、今後の癌治療に大きく貢献しそう、というかすでにアメリカでは大ブレイクしつつあるようです。
腫瘍は縮小がみられるずっと前に死滅していることも多く、何ヶ月もかかっていた治療効果の診断がPETでは数日以内で判定できるので、不必要な治療は中止し、最も効果的な治療に時間や副作用 . . . 本文を読む
2004/9 Ohio State University,USAの研究
緩やかな抗癌作用をもつ抗炎症剤から生まれた強力なアポトーシス誘導作用を持つ抗癌薬剤。
Cox-2阻害剤セレコキシブ(商品名:セレブレックス)からつくりだされた誘導薬のうち、2つの薬剤OSU-03012、OSU-03013がは癌細胞死を誘導する能力においてセレコキシブの30倍~50倍である。(*Medinewsでは10倍)
こ . . . 本文を読む
<翻訳リファレンスNo.28>
海外癌医療情報リファレンス
セレコキシブ-NSAIDs(非ステロイド性抗炎症剤)-の化学予防的性質は、COX-2酵素をブロックすることで、癌細胞に細胞死、またはアポトーシスを誘導する能力の結果であろう考えられていたが、最近のJiuxiang Zhu and Ching-Shih Chen, Ph.D.(the College of Pharmacy at The O . . . 本文を読む