5月30日、進行した腎細胞癌にTorisel (temsirolimus[テムシロリムス])がFDAに承認されました。FDAニュース(日本語訳)
No158テムシロリムス
ほんの2年前、腎細胞癌の治療薬はインターロイキン2とインターフェロンαの2つのみであった。毒性によってその使用は限られ、効果も限られていた。現在、2つの新薬ソラフェニブ(ネクサバール)とスニチニブ(スーテント)、また、その他 . . . 本文を読む
アスピリンやセレコキシブなどNSAIDs(非ステロイド系抗炎症剤)の癌予防への効果が注目されているが、長期服用によって心血管系や腎臓の副作用が懸念される。ところが、このNSAIDsは、むしろ化学療法、放射線療法と併用することで有効性を現すのではないかということを示した2つの研究が、アイオワ大学(UI)ホールデン総合がんセンターの研修者らによって発表された。「副作用の発症は1年以上の長期服用者に見ら . . . 本文を読む
『海外癌医療情報リファレンス』より、メルマガ2本発行しました。2本が交互に隔週届きます。ぜひ
『海外癌医療情報リファレンス・ダイジェスト』
隔週火曜発行・サイトにアップされた2週間分の記事をまとめてお知らせ。サイト管理側からの編集後記コメントもお楽しみに。
『NCIキャンサーブレティン日本語版』
隔週発行(火曜予定・NCI発行後約1週間でお届け)・米国国立癌研究所 . . . 本文を読む
KRAS変異の有無によって、セツキシマブ(アービタックス)に奏効する大腸癌患者を予測できることがフランスの研究者らによってAACRで発表された。手術の際に採取した腫瘍サンプルの検査を行った結果、癌遺伝子KRASに変異を有する患者はセツキシマブに奏効しないことがわかった。レトロスペクティブスタディで、FOLFIRIレジメンでイリノテカンと、セツキシマブを併用した114人の患者のうち、KRAS変異を持 . . . 本文を読む
吐く息によって、90%以上の確率で癌を嗅ぎ分ける犬がニュースになりましたが、こちらは嗅覚による癌探知機のイスラエルからの報告。
Russell Berrie Nanotechnology Institute at Israel Institute of TechnologyのHossam Haick医師は、癌を診断する人工鼻の発明によってEUから助成金やマリーキュリー賞を獲得した。
「医 . . . 本文を読む
NCIキャンサーブレティン5月1日号「特集記事:乳癌発症低下はホルモン剤の使用減少を反映」より抜粋
研究者らは昨年12月、2002年から2003年にかけて発症率が約7%低下したことを受けて、HRTと乳癌との間に相関がある可能性を報告した。
乳癌の減少は、最もHRTを受けている人が多いと思われる50代以上の女性に限りみられる現象であった。また、エストロゲン受容体陰性癌に比べて増殖のホルモン依存性が高 . . . 本文を読む
ウェイクフォレスト大学研究者のCancer Research誌の発表によると、血圧降下剤アンジオテンシン-(1-7)が、マウスの実験で肺癌腫瘍量を約30%縮小させた。アンジオテンシンを投与されないマウスでは腫瘍は倍以上の大きさになっていた。以前にも同研究者らによって報告されたが、今回が初めての動物実験での証明である。この概念は、治療薬Capoten®やLotensin®などのアンジ . . . 本文を読む
未治療の転移大腸癌患者においてベバシズマブ(アバスチン)標準治療であるオキサリプラチンベースの化学療法への併用が無進行生存期間を延長したとの国際第3相臨床試験の結果が2007年1月Gastrointestinal Cancers Symposiumでスローンケタリング記念がんセンターのSaltz医師によって報告された。1401人の患者のうち、第一選択でオキサリプラチン+ベバシズマブを受けた患者の無 . . . 本文を読む