がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

神経膠芽腫(GBM)治療に血管新生阻害剤AZD2171とワクチンCDX-110

2007-04-27 | 脳腫瘍
血管新生阻害剤AZD2171 今回の有望な臨床結果は、血管新生阻害剤の価値は腫瘍に養分を供給する血管形成を停止させるだけでなく、血管を「正常化」させて標準治療の腫瘍への送達を向上させることが可能であるという理論の根拠が画像やバイオマーカーの分析によってさらに明確に示された。 この研究チームは、化学放射線療法による標準的治療施行後に再発した神経膠芽腫(GBM)患者31例を含む第II相臨床試験の最新デ . . . 本文を読む

【FDA安全性情報】アバスチン(ベバシズマブ)

2007-04-24 | FDA安全性情報
アバスチン(ベバシズマブ) 腫瘍およびその他の医療従事者向け 2007年4月21日 ジェネンテック社およびFDAは、最近行われた限局性小細胞肺癌(SCLC)患者における臨床試験でみられた気管食道瘻の形成に関し、新たに重要な安全性情報を医療専門家に通達した。この多施設、非ランダム化、シングルアーム第2相では、化学療法と放射線療法に加えてのアバスチン併用を調べた。この試験での最初の登録者29人のなか . . . 本文を読む

高用量静注ビタミンC-臨床試験中

2007-04-18 | 癌全般
ビタミンC静脈投与(IV)が3人の癌患者で生存を改善(Medical Association Journal報告ーDr.レビン、Dr. ホファーら )  1) 腎細胞癌女性(51歳)で腎臓摘出術、肺転移あり、週2回IVでビタミンC(VitC)(アスコルビン酸)65gを10ヶ月受け、癌が消失。5年後再発し、VitC療法を受けるが死亡。 2) 膀胱癌男性(49歳)サテライト腫瘍。週2回IVでVitC3 . . . 本文を読む

治療による癌の増殖

2007-04-13 | 癌の経路・因子
外科手術、放射線、抗癌剤治療によって時に癌の転移が促進されることがあるが、このひとつの理由がマウスの研究で明らかになった。ドキソルビシンや放射線治療がTGF-beta(腫瘍増殖因子ベータ)値を上昇させ、乳癌細胞の肺への転移を促したが、TGF-betaを遮断する抗体を投与すると、その進行は制御された。 癌治療後に再増殖、進行することは広く認知されている現象である。原発腫瘍が他の部分での腫瘍成長を抑制 . . . 本文を読む

前立腺癌ワクチンGvax、Provenge良好な結果

2007-04-05 | 前立腺癌
Gvax(Cell Genesis社)の前立腺癌における第3相試験の結果が予想以上に良好で、同じく有望な前立腺癌ワクチンProvengeの結果(参考:爽秋会クリニカルサイエンス記事)をも超える可能性もあると期待されることが発表された。ホルモン療法後進行した進行前立腺癌にFDAに承認されているタキソテールによる生存期間中央値は病態によりばらつきはあるが18.9ヶ月、2002年の第2相試験ではGvax . . . 本文を読む

抗酸化物質他の栄養素は化学療法や放射線療法に干渉しない

2007-04-04 | 癌全般
目的:癌の分野において、一部では、化学療法や放射線療法中の患者は抗酸化物質他の栄養素のサプリメントを摂取すべきでないとされる。影響力のある癌専門施設の腫瘍医らは、放射線療法や一部の化学療法は活性酸素を作り出すことで殺傷力を生じるため、抗酸化物質によってそれらの治療が無効化される、また、葉酸はメトトレキセートに干渉すると考えている。このことは、化学療法や放射線療法中に一般的に用いられる2つの抗酸化処 . . . 本文を読む