FDAがエビスタの新しい使用法を承認
エビスタ〔Evista〕(塩酸ラロキシフェン)を骨粗しょう症を伴う閉経後女性が浸潤性乳癌となるリスクを低下、および浸潤性乳癌となるリスクが高い閉経後女性においてそのリスクを低下させる効果がある薬剤として承認した。エビスタは乳癌の発症リスクを低下させるものとして承認された二番目の薬剤である。
エビスタは一般的に選択的エストロゲン受容体調節薬(SERM)と呼ば . . . 本文を読む
日本臨床腫瘍学会(JSMO)が欧州臨床腫瘍学会(ESMO)公式機関誌で、オックスフォード・ジャーナル発行のAnnals of Oncology(Ann. Oncol.)誌に2008年度より正式参入することが決定。同誌はJSMOの公式学会誌となり、すべての日本の会員はオンラインで閲覧可能となる。発行部数は約15,000となり、2名のAssociate Editor(共同編集者)と新たな12名のEdi . . . 本文を読む
30年近く前、ノーベル賞受賞者ライナス・ポーリング博士が癌予防に提唱したビタミンC(VitC)の補給であるが、ジョンズホプキンスの研究者らによって、VitC(おそらく他の抗酸化物質にも)当時探求されたとは別の機序をもって、腫瘍の増殖を阻害することがマウスで示されたことが今週のCancer Cell誌に掲載された。
当時から知られていた抗酸化物質の働きは揮発性活性酸素(フリーラジカル)の分子を捕らえ . . . 本文を読む
放射線療法、化学療法にも抵抗性で、手術後再燃する致死的な癌を引き起こす脳腫瘍幹細胞をテイラードウィルスが破壊することがJournal of National Cancer Institute誌9月18日号にM.D.アンダーソンがんセンターから発表される。
ウィルスは最も悪性度の高い多形性膠芽腫に対してテストされた。
研究者らはDelta-24-RGDを腫瘍の分子的弱点を狙い、正常細胞では複製しな . . . 本文を読む
HIVおよびエイズ治療薬であるNelfinavir〔ネルフィナビル〕 (Viracept®)、 Ritonavir (Norvir®)、Saquinavir (Invirase®)が研究室実験で、癌細胞に対しても有効であると示された。このうちネルフィナビルが最も強力であった。Clinical Cancer Research9月1日号に掲載。
これらの治療薬はAKtの作用を阻 . . . 本文を読む
腫瘍切除後、再発を伴わない肝再生
大腸癌は米国で3番目に多い癌である。そしてその半数の症例が肝臓に転移し、そうなると選択肢を示せる医師はほとんどいなかった。
しかし、今回、積極的アプローチによって患者に新たな希望を与えた。
ワット・エセルさんは大腸癌が肝臓に転移していると診断された。彼女は化学療法を希望したが、腫瘍が肝臓の75%を占めていたため、医師らは治療の選択肢はないだろうと告げた。
しかし、 . . . 本文を読む
『海外癌医療情報リファレンス』のM.D.アンダーソン記事の監修にM.D.アンダーソンがんセンターの上野直人医師が加わってくださることになりましたので、著書を紹介いたします。最高の医療を受けるには患者はどうすればいいのか、実践的なお話が書かれています。チームオンコロジー.Comでもご活躍中です。
最高の医療をうけるための患者学 (講談社+α新書)上野 直人講談社このアイテムの詳細を見 . . . 本文を読む
現在の慢性骨髄性白血病(CML)治療には、イマチニブ(グリベック)が用いられ、その後抵抗性、再発性となった場合にダサチニブ(スプリセル)が使用される。しかし、この2剤を初回に併用投与することによって、奏効期間にさらに良好な結果が得られる可能性があると、スローンケタリング記念がんセンター医師は語る。この研究はJournal of Clinical Investigation誌2007年8月16日オン . . . 本文を読む