長期追跡調査により肺癌の術後補助療法に対する新たな見解が提示される
非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象にした手術後の化学療法に関する2つの大規模ランダム化臨床試験の長期追跡調査報告書で、異なる結果が示された。一部の非小細胞肺癌患者で手術後または補助化学療法の使用を強く推奨した臨床ガイドラインの公表から2年経過し、これらの所見がJournal of Clinical Oncologyオンライン版 . . . 本文を読む
局所進行または転移非小細胞肺癌の二次治療にザクティマ(バンデタニブ)がイレッサよりも有効であることが、国際ランダム化第2相臨床試験で示された。ザクティマは1日1錠の経口薬で、EGFR、VEGF、RETチロシンキナーゼの3つを標的とする。
経口のチロシンキナーゼ阻害剤イレッサ(ゲフィチニブ)は、プラチナ製剤、タキサンベースの治療に抵抗性となった進行非小細胞肺癌(NSCLC)に承認されている。腺癌や . . . 本文を読む
最新の最新の動物研究で、加工食品によく利用される添加物である無機リン酸塩を多く摂取すると肺癌の増殖を速める、もしくは肺癌にかかりやすい個人では肺癌を発症させることが明らかになった。同物質は肉、チーズ、飲料パン・ケーキなどに含まれている。肺癌治療にこの化学物質を含んだ食品の摂取を規制することは重要な役割を果たすのではないかと、ソウル国立大学の研究者は示唆している。この研究は、米国胸部学会のAmer . . . 本文を読む
(略)NCIはその患者選択の指針を立てる上で役立つ可能性のあるMARVEL(肺癌におけるエルロチニブマーカーの実証試験)という臨床試験を開始した。この試験はエルロチニブ奏効の予測バイオマーカーとして、肺癌の上皮細胞増殖因子受容体(EGFR)の遺伝子コピー数の増幅が有効であることを検証することを目的とする。最近の複数の研究は、エルロチニブがこの「増幅」遺伝子をも持つ患者に有効なことを示唆している。こ . . . 本文を読む
1B期非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対する術後補助化学療法の効果を評価する目的でデザインされた唯一のランダム化試験であるCALGB 9633の長期成績によると、中央値6年の追跡調査後、パクリタキセルとカルボプラチンの併用療法による生存率の改善は認められないということである。
Journal of Clinical Oncology誌の 9月22日号オンライン版に掲載されたこの試験結果は、2004 . . . 本文を読む
UCLAの研究者らによる非小細胞肺癌(NSCLC)患者における分子標的薬タルセバと抗炎症剤セレブレックスの併用療法の結果(以前の研究はこちら)をJournal of Thoracic Oncology誌2008年2月1日号で発表した。
第1相試験で、すべての治療オプションに奏効しなくなった進行NSCLC患者のうち、50%の患者で30%以上の腫瘍縮小または病勢の安定が認められた。UCLA研究者らは . . . 本文を読む
血管破壊剤ASA404 非小細胞肺癌(NSCLC)患者に対するカルボプラチンとパクリタキセルにASA404(1,800mg/㎡)を併用するシングルアーム第2相試験で良好な結果が第12回世界肺癌カンフェレンスで発表された。生存期間中央値は14.9ヶ月、腫瘍進行までの期間中央値は5.5ヶ月、奏効率37.9%であった。扁平上皮癌も非扁平上皮癌も、忍容性は良好で安全性も同等であった。
ASA404は、す . . . 本文を読む
切除不能ステージ3の非小細胞肺癌(NSCLC)におけるBLP25リポゾームワクチンの第3相臨床試験START (Stimulating Targeted Antigenic Responses To NSCLC)の患者登録が開始された。START試験は、メルク社によるランダム化二重盲検プラセボ対象試験で、現在12カ国で患者を募っている。現段階で切除不能ステージ3肺癌に対する承認された維持療法はない . . . 本文を読む
Thalomid(サリドマイド)の化学療法への追加が進展型小細胞肺癌(SCLC)患者で生存を改善することがASCOで報告された。
Thalomidは、いくつかの悪性腫瘍(特に多発性骨髄腫)の治療に評価中で、卵巣癌および肺癌で試験が行われている。
現在の試験は進展型SCLC患者119人において行われた。全員は最初に、PCDE(おそらくシスプラチン、シクロホスファミドとエトポシドとドキソルビシン)療法 . . . 本文を読む
EGFRを阻害する肺癌治療薬タルセバと、抗炎症薬であるCox2阻害剤セレブレックスを組み合わせることによって、タルセバ単独より3倍高い奏効率が得られた。この研究はUCLA Jonsson癌センターで行われたNCIのSPORE(Specialized Program of Research Excellence)プログラムの一環である。
以前のUCLAの研究で、タルセバ抵抗性の細胞とCox-2との . . . 本文を読む