がんの情報Tips

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P53遺伝子治療Advexin、頭頸部癌で生存に貢献

2008-08-01 | 頭頸部癌
初の遺伝子治療となるワクチンAdvexin(アドべクシン)が、特定の遺伝子変化(Advexin有効)を有する頭頸部癌患者においてメトトレキサートと比較して有意な全生存率の改善をもたらしたとの先の第3相試験の結果がAACR(米国癌学会)Centennial Conference on Translational Cancer Medicine 2008で報告された。 この試験は、再発性頭頸部癌患者に . . . 本文を読む

口腔癌の2種類の経路

2006-09-02 | 頭頸部癌
Cancer Research8月1日号に掲載の記事によると、口腔癌の発症には遺伝子的に全く異なる2種類の経路が存在することが判明した。Mortal cell(死に至る細胞)とimmortal cell(不死細胞)である。Mortal cellは生存期間が限られ、腫瘍に発展するまでに疲労してしまう。治療後の転移や再発も起こりにくい。反対にimmortal cellは活発で分裂が旺盛で悪性度の高い癌 . . . 本文を読む

免疫治療Multikine頭頸部癌患者の生存率改善

2006-05-24 | 頭頸部癌
CEL-SCI CORPORATION社のMultikine(R)の第2相試験結果によると、口腔扁平上皮癌(OSCC)患者の標準治療前にMultikineを初期治療として投与したところ、術後3年半後の生存率中央値は、1987~2004年までの39のOSCC臨床試験の文献結果と比較して33~40%上回った。重篤な副作用は報告されていない。Multikineは、インターロイキン、インターフェロン、ケモ . . . 本文を読む

遺伝子治療H101中国で承認

2005-12-14 | 頭頸部癌
11月17日中国の食品医薬品局がアデノウィルスH101(Shanghai Sunway Biotech Co.社)を進行したステージの鼻咽頭癌治療に承認した。H101は、E1B-55kD遺伝子を除去した組み換えタイプ5アデノウィルスで、腫瘍に直接投与する。正常細胞には影響をきたさず、選択的にp53遺伝子変異のある腫瘍細胞を複製、溶解する。H101は中国での第3相多施設ランダム化試験で、フルオロウラ . . . 本文を読む

セレブレックス頭頸部癌、食道癌

2005-10-11 | 頭頸部癌
October 1, 2005, issue of the Journal of Clinical Oncologyで発表されたDana-Farberキャンサー・センターの第1相試験結果によると、転移、再発した頭頸部の扁平上皮癌にイレッサとセレブレックス併用で約半数に効果が見られた。イレッサはEGFR阻害剤、セレブレックスはCox-2阻害剤で現在肺癌でも試験が実施されている。頭頸部癌の大多数でEG . . . 本文を読む

頭頸部癌バイオアジュバント予防療法が生存率改善

2005-04-22 | 頭頸部癌
インターフェロンα-2a、イソトレチノイン、ビタミンEのバイオアジュバント併用療法が、第2相臨床試験の長期追跡調査の結果、頭頸部扁平上皮癌(SCCHN)患者の生存率を向上させたと、Archives of Otolaryngology - Head & Neck Surgery4月号で報告された。 頭頸部扁平上皮癌患者の治療成績はこれまで良好な結果が示せなかった。予防目的でのビタミンAなどのレチノイ . . . 本文を読む