がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

フォーブズ誌-注目の抗癌剤

2006-04-28 | トピック
4月28日号フォーブズ誌の選んだ新薬リスト。原文サイトの薬剤名をクリックすれば解説が見られます。 Acapodene  GTx    前立腺癌 AP23573  Ariad Pharmaceuticals  肉腫 Dasatinib  ブリストル・マイヤーズ  白血病 Ipilumumab  ブリストル・マイヤーズ  メラノーマ Panitumumab  アムジェン  大腸癌 他 PTK-787  . . . 本文を読む

ハイパーサーミア(温熱療法)

2006-04-27 | 癌全般
温熱療法は米国で20年ほど前から行われてきたが、1980年代に否定的な研究結果が発表されて以来、注目されなかった。しかし、最近の研究では、卵巣癌、乳癌他の癌種において、まだ延命のエビデンスは十分でないものの、新しいテクニックで従来の化学療法や放射線療法の効果を増強することが示され始めている。 温熱療法では、マイクロ波アンテナ、湯浴、赤外線ランプなどによって腫瘍温度を華氏113度まで上げる。治療は . . . 本文を読む

ハーセプチン髄腔内投与

2006-04-25 | 乳癌
脳および脊髄(CNS:中枢神経系)の周辺にはそれらを保護するための血液脳関門が存在し、特定の分子のみがその関門を通過することができる。Her2陽性乳癌の標準となっているハーセプチンは現在の静注では脳関門を通過しないことから、全身で癌を抑制しても脳と脊髄での腫瘍の進行を阻めない。 今回のOncology Reports最新号のドイツからの報告によると、39歳Her2陽性転移乳癌の女性は一方の脳に腫瘍 . . . 本文を読む

ラロキシフェン(Evista)はタモキシフェンと同等の効果

2006-04-24 | 乳癌
骨粗鬆症治療薬ラロキシフェンは、閉経後女性においてタモキシフェンと同等に浸潤性乳癌を予防すると、注目のSTAR試験の初期結果が報告された。これにより、ラロキシフェンはタモキシフェンと同様、重要な選択肢となるだろう。 1998年にタモキシフェンが閉経前、閉経後女性の浸潤性乳癌リスクを50%減少させたが、ラロキシフェンは閉経後女性においてそれと同等の予防効果があると証明された。両薬剤は副作用としてわず . . . 本文を読む

ラパチニブ(Tykerb)成績良好で臨床試験中止(再掲)

2006-04-18 | 乳癌
進行乳癌患者におけるラパチニブLapatinib単独Vsラパチニブ+ゼローダ(カペシタビン)第3相試験(EGF100151臨床試験)の中間解析結果が顕著であったため、試験の患者登録を中止した。 EGF100151試験はハーセプチン他の治療に抵抗性となったErbB2(Her2)過剰発現の進行または転移乳癌患者321人を対象に行われた多国間多施設、ランダム化、オープンラベルの試験。主要エンドポイントは . . . 本文を読む

アジア言語キャンサーインフォメーション

2006-04-11 | トピック
2006年3月Asian American Network for Cancer Awareness, Research and Training (AANCART-癌の啓蒙、研究、トレーニングのためのアジア系アメリカ人ネットワーク)とアメリカ癌協会が主体となってアジア言語での癌情報文書のデータベースを提供する。カリフォルニア大Davis癌センター、米国国立癌研究所(NCI)など支援。資料を患者に . . . 本文を読む

転移膵臓癌にTomudex

2006-04-07 | 膵臓癌
ジェムザールレジメンに抵抗性の転移膵臓癌患者の約50%にTomudexは有効だとイタリアの研究者らによって報告された。現在の最善の治療はジェムザール+化学療法または放射線である。ジェムザール単独で1年生存率は2%~18%に改善された。効力のある化学療法薬は5-FUなどの葉酸拮抗剤であり、アリムタやTomudexは第1、2相で膵臓癌に効果の証明された新しい薬である。また、シスプラチンやエロキサチンな . . . 本文を読む

抗うつ剤

2006-04-04 | 支持療法
Zoloft, Lexopro, Paxil, Prozac Celexa などの抗鬱剤(SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を5年以上高用量で服用した患者において、結腸直腸癌発生率が30%減少したとカナダの研究者らが発表した。このことは、SSRI剤が抗プロモーター効果をもつか、直接的な細胞毒性を持つからではないかと考えられる。Elavil、Tofarnilなどの三環系抗うつ剤服用者での影 . . . 本文を読む

バイオマーカー

2006-04-01 | 癌の経路・因子
科学誌ネイチャーにバイオマーカーについての詳しい記事が掲載されました。FDA、NCI含む国立衛生研究所NIHは2月にバイオマーカーへの取り組み方針を発表しました。FDA翻訳ファイル記事  2010年までにバイオマーカーの展開クリティカルパスFDA原文3/16、クリティカルパス(クリティカルパスとは、FDAがその重要性、緊急性を認めた医療製品を最優先に開発するためのイニシアチブ)      Bio . . . 本文を読む