イマチニブ(グリベック)を服用している慢性骨髄性白血病(CML)患者を対象にした治療ワクチンの初期の臨床試験で、中央値22カ月の期間に参加者19人中7人で癌細胞が検出不能となった。試験結果はClinical Cancer Research誌1月1日号に発表された。イマチニブはCML患者の生存率を著しく改善させるが、ほとんどの場合、体内の癌細胞は完全には根絶されず、残存癌細胞により最終的に再発する . . . 本文を読む
Carfilzomib(カーフィルゾミブ)が患者の45%に寛解を誘導、神経障害を軽減
M.D.アンダーソンがんセンター 2009年12月7日
多発性骨髄腫患者を対象とした第2相試験で、第2世代プロテアソーム阻害剤であるcarfilzomib(カーフィルゾミブ)が顕著な奏効率を示し、かつ副作用発生率が低かったことが、本日行われた第51回米国血液学会年次総会において報告された。
17の施設で行わ . . . 本文を読む
リツキサン(リツキシマブ)とベンダムスチン(トレアンダ[Treanda])の併用療法を受けた患者は、標準的な4剤化学療法+モノクローナル抗体リツキシマブによるR-CHOP 初回治療を受けた患者に比較して、疾患が進行せずに生存する期間が有意に長くなり、毒性も少ないと、この試験の責任医師であるドイツのギーセン大学病院のDr. Mathias Rummel氏は報告している。リツキシマブとベンダムスチン . . . 本文を読む
多発性骨髄腫の治療薬として承認され、その他複数の癌種に対する治療薬として臨床試験中のボルテゾミブ(ベルケイド)は、細胞構成体の一種で不要なタンパク質を分解するプロテアソームの活性を阻害する働きをする。実験室でのデータに基づき、研究者らはエピガロカテキンガレート(EGCG)を含め緑茶中の化合物を併用すると、ボルテゾミブの奏効が高まる可能性があると提唱した。
ところが、電子版Blood 誌2月3日 . . . 本文を読む
メイヨークリニック
新規免疫修飾薬pomalidomide(ポマリドマイド)とデキサメタゾンとの併用療法(pom/dex)を評価する目的で実施されている臨床試験の中間結果が本日、第50回米国血液学会(ASH)年次総会で発表された。CC-4047としても知られるポマリドマイドはサリドマイドやlenalidomide(レナリドマイド)が含まれる免疫修飾薬のクラスでは、最新の治療薬である。(略)
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非ホジキンリンパ腫(NHL)に対する新薬blinatumomab(ブリナツモマブ)の低用量投与によって、すでに3つ以上の治療を受けた38人中11人に部分及び完全奏効したとドイツの初期臨床試験の中間結果がサイエンス8月15日号に発表された。「全員が余命が数カ月から1,2年であろう終末期患者だった」
患者は全員1日30μg/m2以上の投与をを4~8週間受け、6カ月以上、最長13カ月の寛解が得られた . . . 本文を読む
三環系抗うつ剤は非ホジキンリンパ腫の発生率を増加する可能性がある
三環系抗うつ剤による薬物治療を長期間受けた患者は、非ホジキンリンパ腫(NHL)の発生率が53%増加するとデンマークの研究者らは報告した。このデータはEpidemiology誌の7月号にも掲載された。
NHLの発生率は過去数十年間増加しているが、増加の原因は分かっていない。実際、特定の細菌(胃リンパ腫におけるヘリコバクターピロリ)ま . . . 本文を読む
急速進行性リンパ腫に対する標準治療+Epratuzumabで有意な全奏効率
標準治療のR-CHOP にEpratuzumab(エプラツズマブ)を加えた治療に95%の患者が奏効したことが明らかになった。R-CHOPとは3種類の化学療法剤(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン)とステロイド剤のプレドニゾンおよびモノクローナル抗体であるリツキシマブの併用である。
びまん性大細胞型B細胞リ . . . 本文を読む
M.D.アンダーソンがんセンターニュース(日本語サイト)より2007年12月ASH(米国血液腫瘍学会総会)報告
ダサチニブとニロチニブが慢性骨髄性白血病(CML)の第一選択薬として初期臨床試験で大きな可能性を示す(日本語)
第1選択治療に抵抗性になったCML患者の治療にボスチニブが有効で毒性が少ないと第2相試験で明らかになった。イマチニブ抵抗性になった評価可能な患者27人のうち、17人(7 . . . 本文を読む
現在の慢性骨髄性白血病(CML)治療には、イマチニブ(グリベック)が用いられ、その後抵抗性、再発性となった場合にダサチニブ(スプリセル)が使用される。しかし、この2剤を初回に併用投与することによって、奏効期間にさらに良好な結果が得られる可能性があると、スローンケタリング記念がんセンター医師は語る。この研究はJournal of Clinical Investigation誌2007年8月16日オン . . . 本文を読む