がんの骨転移治療などに用いられる骨粗鬆症薬ゾレドロン酸が、腰部骨折を防ぐだけではなく、免疫機能を強化することで延命に貢献している可能性があるとデューク大学医療センターの研究で明らかになった。
2007年にデューク大学の研究者は、腰部骨折の手術後にゾレドロン酸(Reclast)を投与した患者では、死亡率が28%低下すること、試験の参加者では、その後の骨折が35%少なかったことを報告している。その . . . 本文を読む
ショウガを従来の制吐剤と一緒に摂取することにより、癌患者の化学療法に伴う嘔気(吐き気)を予防、あるいは軽減するのに役立つと研究らが報告した。この結果はランダム化二重盲験プラセボ対照試験によるもので、これは化学療法に関連した嘔気におけるショウガの効果に関する最大の試験である。5月30日にフロリダ州オーランドで開催されるASCO年次総会で発表される。
「(栄養補助食品としての)ショウガが、化学療法 . . . 本文を読む
輸血によって鉄過剰が引き起こされることに対しての警告がMedscapeで公開。
生涯にたった10回の輸血(20 transfused units)であっても、患者は鉄過剰のリスクに曝されます。
過剰になった鉄を排除する生理的機能はありません。
病状にかかわらず、一旦生体の鉄を蓄える自然な能力を超えると、輸血による鉄が体内に蓄積します。
鉄の過剰は重篤な健康被害をもたらします。
輸血によ . . . 本文を読む
化学療法によって若い女性らは、若年性閉経や不妊などのリスクに曝される。イスラエルの研究者らによって、この度朗報がもたらされた。Fertility and Sterility誌1月号に掲載。
研究者らは、ホジキンリンパ腫患者にゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)作動薬を投与して卵巣機能を検証した。女性らは、化学療法の開始前から終了まで月1回GnRH作動薬の注射を受けた。対照群では、GnRH注射は . . . 本文を読む
マリファナは吐き気や疼痛の緩和に多くの癌患者で用いられており、その抗腫瘍効果の報告が増加している。Journal of the National Cancer Institute誌2008年1月2日号で発表された今回の研究は、マリファナ由来の薬剤が試験管内で癌細胞の侵潤を遅らせ、マリファナ成分カンナビノイドの直接的抗癌効果を示した。
同氏らは、癌細胞を組織様のジェルを使って侵潤の様子を観察した。T . . . 本文を読む
モルヒネがCOX-2を増加させ、血管新生を促進させて腫瘍の進行と転移を促し、生存を悪化させるという原理がマウスにおいて証明されたとBritish Journal of Cancer誌11月号でミネソタ大学から発表された。また、COX-2阻害剤セレブレックスは、このモルヒネによる腫瘍増殖効果を抑えた。
乳癌を移植したマウスに2週間モルヒネを投与したところ、COX-2とPGE2が4倍になり、腫瘍は3 . . . 本文を読む
ドイツのボン大学医療センター小児クリニック腫瘍科Simon医師は蜂蜜の投与によって患者を救っている。癌の患者は、疾患そのもの(白血病など)や治療によって免疫機構が抑制されており、外部からの攻撃への防御力が低下し、体が傷を修復する能力が衰える。そのため、しばしば傷は治りにくい慢性の創傷となり、そこから感染しやすい状態を作る。残念ながら、この感染症は全身に広がりやすく、体が過剰反応して自身の臓器や組織 . . . 本文を読む
NCI薬剤情報「Talc」、「Talc2」
乳児のオムツかぶれなどに何十年も用いられてきたタルカムパウダーは、悪性胸水再発予防薬としてFDAに承認されている。腫瘍の血管新生に対する弾丸と考えられる血管新生阻害ホルモン、エンドスタチンの分泌を促進して、肺癌の増殖を遮断する追加効果があることをフロリダ大学医学部の研究者らが6月6日発表した。
タルクは腫瘍増殖を遅らせ、実際に腫瘍量を減少さ . . . 本文を読む
Journal of the National Cancer Institute2007年2月7日号によると、閉経後リンパ節転移を有する初期乳癌患者において、術後化学療法のみを受けた患者に比べ、化学療法+Neupogen® (filgrastim)-G-CSF:顆粒球コロニー刺激因子-または Leukine® (sargramostim)-rhu GM-CSF:顆粒球マクロファージ . . . 本文を読む
International Journal of Radiation Oncology - Biology –Physics誌最新号(2007年1月)掲載のウェイクフォレスト大学医学部の研究によると、動物実験において全脳照射の認知障害を一般的な糖尿病治療薬ピオグリタゾン[pioglitazone] (Actos®) が予防することが報告された。
全脳照射は、再発脳腫瘍、および乳 . . . 本文を読む