がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

低線量医療被曝(CT検査)、米国立衛生研究所(NIH)が調査に乗り出す

2010-02-02 | スクリーニング
カリフォルニア大学サンフランシスコ校調査やFDAからの勧告など、このところのCT検査などに関する低線量医療被曝に関する記事が増加する中、Journal of the American College of Radiology (JACR)誌2月号報告に基づき、米国立衛生研究所(NIH)が医療被曝によるがんリスクとの関連調査を開始すると発表しました。 【2月9日追記:FDAニュースもでました・・( . . . 本文を読む

米国、乳癌マンモグラフィー検診の推奨を変更

2009-11-17 | スクリーニング
 乳癌マンモグラフィー検診の推奨、方針が変更されました。歴史的な日となりました。米国各紙で大きく取り上げられています。NYタイムズ、ワシントンポスト、乳癌連合NBCC  NCIニュース U.S. Preventive Services Task Force(米国予防サービス調査特別委員会※政府NHIの独立委員会)が平均的リスクの女性に対する乳癌検診に関して慎重な審議と根拠の分析を行ったことをNC . . . 本文を読む

前立腺癌検診の価値

2009-09-15 | スクリーニング
今度は前立腺癌・・ 臨床試験結果が疑問を投げかける前立腺癌検診の価値  前立腺特異抗原(PSA)試験による前立腺癌の検診がこの30年間に広く行われるようになり、障害性がないにも関わらず前立腺癌と診断されて治療を受ける男性患者が大量に発生していることが、今回の研究で明らかになった。前立腺癌の診断数の急激な上昇は、特に若い男性で起きており、50~59才では3倍以上、50才以下では7倍となっている。 . . . 本文を読む

子宮頚癌検診パップテスト、若年女性では不必要か

2009-08-25 | スクリーニング
またまた、続々と検診の無効、有害を示唆する報告ー  子宮頚癌検診パップテストは10代にとって不必要かもしれない 米国の女性は欧州の女性に比べ若い年齢で子宮頸癌検診を受けているが、最近British Medical Journal誌に発表された3つの試験報告によればこの早期検診は不必要でむしろ有害かもしれない。[1][2][3] 子宮頸癌は一般的に先に子宮頸部に前癌病変が発現し、それがパップテ . . . 本文を読む

英国マンモグラフィーのパンフレットへの非難(その2)

2009-08-19 | スクリーニング
 その1からの続きー  2009年2月、英国で無料のマンモグラフィー検診に女性を招待するパンフレットに対して、専門家らが事実を伝えていないと激しく避難した。「乳癌検診:The Facts」と題したこのパンフレットは2002年に作成され、2006年に更新されたもので、この避難を浴びて、2009年秋までに書き換えられることとなった。23人の癌専門医、疫学者、ファミリードクター、患者代表者らが署名した批 . . . 本文を読む

マンモグラフィー検診の最新データ・・それでもあなたは勧めますか?(その1)

2009-07-21 | スクリーニング
 公的に行われたマンモグラフィー検診で見つかった3人に1人は過剰診断であり、同率の患者が必然的に不必要な治療を受けているという最新結果が、カナダ、オーストラリア、ノルウェー、スウェーデン、英国で行われた検診プログラムのメタ解析で得られ、BMJ誌7月9日オンライン版に掲載された。問題はもはや、過剰診断が起こるかどうかではなく、どのくらい頻繁に起こるかである。 。 過剰診断とは、ゆっくりしか進行しない . . . 本文を読む

血中の循環腫瘍細胞(CTC)を検知するマイクロフィルター

2009-04-23 | スクリーニング
過去チップ循環腫瘍細胞(CTC)を測定する血液検査 続報です。      『細胞膜マイクロフィルター』を採用した新たな検査機器は血液を調べて循環腫瘍細胞(CTC)、すなわち腫瘍から血液に漏れ出た細胞を検知することができると南カリフォルニア大学ケック医科大学とカリフォルニア工科大学の研究者らはAACR年次総会で発表した。 循環腫瘍細胞は、転移性疾患を調べる「生検に代わる方法」となる可能性があると . . . 本文を読む

子宮頚癌HPVのDNAテストは、PAPテストより進行癌や死亡率低下に有効

2009-04-14 | スクリーニング
New England Journal of Medicine (NEJM) 誌 4月2日号に掲載されたインドで実施された8年間にわたる臨床試験によると、単回のヒト・パピローマウイルス(HPV)DNAテストを用いた子宮頸癌に対するスクリーニングは、進行子宮頸癌および子宮頸癌による死亡を半減させたことが示された。 HPVスクリーニングは、PAPテストまたは酢酸での視診などのその他のスクリーニング方 . . . 本文を読む

乳癌の毛髪検査

2008-08-12 | スクリーニング
オーストラリアのFermiscan社によるUSシンクロトロンを用いた毛髪による乳癌検査の制度は69%であると証明された。 2008年6月JAMA誌掲載の米国の研究で、マンモグラフィーか超音波どちらかではせいぜい感度は50%で、両者を用いると78%となる。この2つの検査(その後の生検と病理検査含む)と比較する目的で、Fermiscanが同様の規模の試験を行ったところ、Fermiscanは感度61%、 . . . 本文を読む

乳癌の早期発見(唾液)

2008-05-06 | スクリーニング
 唾液で乳癌を発見 Cancer Investigation誌2008年1月10日号に掲載。 テキサス大学歯学部が、唾液の中に乳癌の指標となるバイオマーカーを発見した。良性か、悪性か判明可能という。ヒトの唾液は個人によって特異なタンパクを有するが、疾患があると変化がみられる。 腫瘍が増大した場合には異なったパターンが認められる。リンパ節転移、転移した場合にはさらに変化があるという。 さらに研究が必 . . . 本文を読む