がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

循環腫瘍細胞(CTC)を測定する血液検査、2009年トップ医療革新か

2009-01-30 | 癌全般
 ヴェリデックス社「セルサーチ」検査をクリーブランドクリニックが2009年のトップ医療革新と見なす 2008年11月 癌の切除後、血液に残存する癌細胞である循環腫瘍細胞(CTC)が転移などの要因となることから、このCTC値により患者の予後を予測できる。CTC値を測定することはこれまで困難であった。セルサーチによる血液検査でこれが可能となった。 セルサーチ(R)システムはFDAによって、転移性乳癌 . . . 本文を読む

食品添加物リン酸塩に肺癌の増殖促進作用

2009-01-26 | 肺癌
最新の最新の動物研究で、加工食品によく利用される添加物である無機リン酸塩を多く摂取すると肺癌の増殖を速める、もしくは肺癌にかかりやすい個人では肺癌を発症させることが明らかになった。同物質は肉、チーズ、飲料パン・ケーキなどに含まれている。肺癌治療にこの化学物質を含んだ食品の摂取を規制することは重要な役割を果たすのではないかと、ソウル国立大学の研究者は示唆している。この研究は、米国胸部学会のAmer . . . 本文を読む

標的治療の期待ーハーセプチンはHER2陰性にも有効

2009-01-22 | 乳癌
患者が標的治療の候補となるのはどのような場合か。HER2タンパクを過剰に産生する乳癌をHER2陽性との定義することが制限しすぎである可能性を示唆したいくつか研究成果が2007年に複数発表され、一部の乳癌研究者らは答えを追究している。これらのレトロスペクティブ研究が示したのは、HER2陰性の女性患者でさえHER2標的薬トラスツズマブ(ハーセプチン)の恩恵を受けているということである。(略)「一般にH . . . 本文を読む

放射線リスクと小児CT検査: 医療従事者のための指針

2009-01-19 | 癌全般
 (米国立癌研究所(NCI)医療者の方々向け指針(全文)ですが、一般の保護者の方もご一読ください) 2008/5/5更新 有用な画像機器であるCTの小児への使用が急増している。最新のCTおよびその使用増加にともないCT撮影による小児の被曝が増える可能性があるため、小児へのCT使用は公衆衛生上の懸案事項である。 本概要は、特に小児におけるCTの意義と放射線量を最小限にする重要性について検討したもので . . . 本文を読む

Omnitargがハーセプチン抵抗性になった患者の感受性を増す

2009-01-08 | 乳癌
スペインと米国で行われたハーセプチンに進行したHer2陽性乳癌におけるOmnitarg® 〔オムニターグ〕(pertuzumab〔パーツズマブ〕)の第2相試験の結果がサンアントニオ乳癌学会で発表された。 オムニターグは組み替えヒトモノクローナル抗体で、Her2受容体とその他のHerファミリー受容体のあいだの二量化を阻止する。オムニターグはハーセプチンとは違った場所に結合し、ハーセプチンが有 . . . 本文を読む

ビスフォスフォネート剤、食道癌発症リスク

2009-01-01 | 癌全般
メルク社の骨粗鬆症薬フォサマックス(アレンドロネート)他の同種の薬剤が食道癌を生じさせるリスクがあることが報じられた。FDAによると、ビスフォスフォネート剤と呼ばれるこの種の薬剤において癌との関連を調査するよう現在指示している。 1995年に同薬が発売されてから、FDAは、患者が食道癌を発症したとの報告を23件受けており、8人が死亡した。多くの患者は2年間投薬を受けていた。欧州と日本ではフォサマッ . . . 本文を読む