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早期前立腺がんの侵襲的治療は必ずしも必要ない

2016-12-12 | 前立腺癌

デイリー・テレグラフ紙の報道によると、「前立腺がんの綿密なモニタリングを行えば、厳しい侵襲的治療と同等の生存確率が得られる」。 

研究者らは、早期前立腺がんに対する手術などの侵襲的治療は、監視療法(active surveillance:AS*)と比べて生存期間を延長しなかったことを明らかにした。

 監視療法とは、患者が早急に治療を受けない代わりにがん増悪の徴候を調べるための定期的検査を受けることである。一部の前立腺がんは、急速に広がる可能性がある。それ以外の多くは、前立腺外に広がることは決してない。

 見出しは2つの研究に基づいたものである。第一の研究では、監視療法、手術、化学療法のいずれかを受けた場合、生存転帰の差があったかどうかを調べたものである。

 その結果、3つの群における生存率に差はみられず、10年間の追跡期間での死亡率は1%であった。同紙によると、がんが身体の他の部位へ転移した割合が高かったのは監視療法群で、そのうちの半数が、10年間の追跡期間に手術または放射線療法を受けていたという。

 一方、同じ患者を対象とした2つ目の研究では、治療による副作用(特に性的障害や尿失禁)について検討されており、その割合は、手術群または放射線療法群よりも、監視療法群の方がはるかに低かったことが示されている。

 これらの結果は、進行した前立腺がんと診断された男性には当てはまらない。

 こうした患者は、実施可能なすべての治療法について担当医師らと話し合うことが重要である。同疾患に対して早急に治療を行わないという選択が、最良の選択肢となる場合もある。

 研究の出典

この2つの研究は、英国の13の大学および病院に所属する研究者らが実施し、オックスフォード大学およびブリストル大学が主導した。また、英国国立衛生研究所による資金援助を受けている。同研究の結果は、ピアレビューがあるNew England Journal of Medicine誌に掲載されている。

 メディアの大半は異なる治療の生存率に焦点を当てて報道しているが、ガーディアン紙やBBCのニュースでは手術や放射線療法に伴う副作用の危険性についての情報なども報道している。

 監視療法は、早期前立腺がん患者に対して最初に行われる最良の治療法となる可能性が高いことがすべての報道で述べられているが、この指摘は的確である。

 全文はこちらー『海外がん医療情報リファレンス』記事

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