がんの情報Tips

海外のがん情報を紹介。『海外癌医療情報リファレンス』https://www.cancerit.jp/関連ブログ。

子供、成人に広がるビタミンD欠乏症の警告

2007-07-27 | 癌全般
 The New England Journal of Medicine誌最新号レビューで、米国で著名な専門家であるボストン大学のホリック医師がビタミンD欠乏症の実態を究明し、VitD欠乏症が未だ認知されていないもっとも一般的症状であること、そして多くの人々を骨粗鬆症や骨折のみならず一部の一般的な癌、自己免疫疾患、感染症および心臓病といった致命的疾患のリスクに曝していると結論した。  ホリック医師 . . . 本文を読む

乳癌リンパ節転移に初の分子検査BLN Assay承認、と、腫瘍ペイント

2007-07-24 | FDA新承認
【FDA承認】GeneSearch BLN検定 乳癌が最初に転移する指標となるセンチネルリンパ節は、外科手術時に切除され、顕微鏡下で調べられる。癌細胞が見つかればその他のリンパ節も切除されるが、さらに詳しい検査を行うには1~2日を要するため、再度の手術が必要となる。 今回承認された新たな検査BLN検定は、癌細胞のみに現れる分子を調べるもので、88%(転移のある患者)、94%(転移のない患者)の正確 . . . 本文を読む

薬剤×食物の相互作用-ラパチニブと高脂肪食

2007-07-20 | 癌全般
 2007年米国臨床薬理・治療学会総会で発表された薬剤の食物との相互作用についての所見によると、経口ラパチニブ(タイカーブ〔Tycurb〕)は、食物、高脂肪食によって大きくバイオアベイラビリティー(体が薬剤を吸収、利用できる割合)が増加することがわかった。ラパチニブは薬剤添付書の記載に反して、空腹時よりもむしろ食事とともに服用することで投与量を激減可能である。臨床試験では、ラパチニブ+低脂肪食で濃 . . . 本文を読む

全身ハイパーサーミア(温熱療法)臨床試験@テキサス大学

2007-07-18 | 癌全般
テキサス大学でのハイパーサーミア臨床試験  ジャニー・アリソン(48歳)は特製の寝袋に入って華氏104度(40℃)に温められながらニコリと笑って言う。「病気にではなく、戦いに焦点を当てること。必ず、先に光が見えてくるわ。」手術不能と診断された3児の母は、Bull医師率いるここテキサス大学サーマルセラピー癌治療センターで治療を受ける。 この施設では手術不能の、または転移した内分泌腫瘍、乳癌、胃癌、胆 . . . 本文を読む

世界初のがん治療ワクチンDCVax-Brain、スイスで承認

2007-07-10 | トピック
初の癌治療ワクチンDCVax(R)-Brainがスイスで脳腫瘍に承認 ~患者の生存期間は、新たに診断された患者と再発の患者の両方でほぼ2倍~ 7月9日ー脳腫瘍は、あらゆる年齢でみられる悪性度の高い疾患で、20歳未満の小児の癌死の第1位であるが治療は限られている。新たに診断された患者でも生存期間中央値は14.6ヶ月である。DCVax(R)-Brain治療を受けた患者では、新たに診断された患者の生存期 . . . 本文を読む

単純ヘルペスウィルスNV1020初期報告

2007-07-09 | 癌全般
2007年7月7日ESMO(欧州臨床腫瘍学会)カンファレンスのポスター発表で、癌細胞内でのみ選択的に増殖するように組み代えられた単純ヘルペスウィルスの一種であるMediGene社のNV1020が初期臨床試験で有望であると報告した。試験は米国の7つの主要癌センターで行われた(試験責任医師はサンディエゴのカリフォルニア大学Tony Reid医師)。安全性と有効性の初期報告および進行中の試験からの肝転移 . . . 本文を読む

メトロノーム化学(休眠)療法シクロホスファミド

2007-07-05 | 乳癌
シクロホスファミドのメトロノーム化学療法レジメンは、終末期の癌患者においてCD4+CD25+制御性T細胞を枯渇させ、TおよびNKエフェクター機能を修復する  Cancer Immunology2007年5月 アブストラクト CD4+CD25+制御性T(Treg)細胞は、自己免疫疾患の予防、および腫瘍誘発性の耐性に関与する。われわれは、腫瘍をもつマウスにおいて1回のシクロホスファミド注射がTreg細 . . . 本文を読む

NOVO-TTF-脳腫瘍に電場治療

2007-07-03 | 脳腫瘍
イスラエルのYoram Palti医師によって開発されたNOVO-TTF(Tumor-Treating Fields)機器が電場(エレックトリカルフィールド)を用いる治療が、増殖の速い脳の癌細胞に顕著な有効性を示した。電場は癌の細胞分裂を妨げ、細胞を死滅させる。正常な脳細胞はほとんど分裂せず、異なった電気特性を持っているため、この治療は癌細胞だけを標的にする。Proceedings of the . . . 本文を読む