J Clin Oncol 2005;24:5542-5551によると、オープンラベル試験で、3週間毎ドセタキセル(タキソテール)100mg/㎡(中央値6サイクル)とパクリタキセル(タキソール)175mg/㎡(中央値4サイクル)にランダムに分けられた。両群とも、治療の終了の主な理由は病気の進行であったが、パクリタキセル75%に比べドセタキセル患者は47%と有意に少なかった。ITT解析によると、ドセタキセルの全生存率の中央値は15.4ヶ月で、パクリタキセルは12.7ヶ月であった。無進行期間中央値もドセタキセル5.7ヶ月、パクリタキセル3.6ヶ月と有意に長かった。毒性に関してはドセタキセルのほうが発症率が高かったが、時間が経過するとQOLスコアに差はなくなった。ロイター9月19日
この試験については、この論文が発表されてから、MSKCCの医師らが、同じ雑誌で確か反論記事(Editorial)を書いていたように思います。
1つの結果に対し、反対の結果や解釈の相違など本当にさまざまな側面があります。どんどん補足ください。
古い、時間がかかりすぎている。現在の趨勢に合っていないと言いたい放題でした。
個人的にはDr.Hudisは切れ者で好きなのですが。
結論ではdocetaxelの方が効果が強い(副作用も強いが)というものでしたが、このtrialで使われたのはdecetaxel,paclitaxelともに3週毎投与であり、weekly paclitaxelがQ3 weekly paclitaxelより効果が強いことが分かっていて、こちらが通常用いられる現在,
この比較は意味がない。とのことでしたよね。
MSKCC内部事情もお詳しい。
http://www.mskcc.org/prg/mrg/bios/75.cfm
…この方ですね。
ふみさん、追加コメントありがとうございます。どこまで突っ込んでいいものか悩んでおりましたが、適切な助言ありがとうございます。
ところで、進行・再発例ではないのですが、ふみさんもご存知のように、ECOG1199ではN(+)でのAC Followed by 4つのアーム、TAXOL 3wks vs. TAXOL Weekly, TAXOTERE 3wks, TAXOTERE Weeklyが多分もう間もなく発表ですよね?
もしかするとふみさんが行かれるSan Antonioで発表か、来年でASCOあたりでしょうか?もし、情報を入手しましたら、是非教えて下さい。
恐らく、これでTAXOLとTAXOTERの違い(有効性や毒性のプロファイル)がわかってくるのだろうと思います。
TO:Nozomi-san,
多分、ECOG1199の結果は、もし発表があれば、すぐにNCIのTopicsになると思います。影響が大きい発表だと思いますので、是非こちらのブログでも取り上げて下さい。楽しみにしています。