ハーセプチンの臨床上での心毒性が、臨床試験で見られた数をはるかに上回る28%に及ぶことがJournal of Clinical Oncology8月14日号に掲載された。ただしこの副作用は治療可能であると見られる。ハーセプチンは1998年にHER2陽性進行乳癌に承認されたが、他の臨床試験で10%~26%に心毒性が報告されたことにより、FDAは2003年に、体に血液を十分送り出せなくなるうっ血性心不 . . . 本文を読む
ウォール・ストリート・ジャーナル紙2005年11月8日Associated Press
米国で男性の半数、女性の3分の1が生涯癌に罹患する。幸いにして、治療と検査の向上から、過去30年間で癌を生き抜いた人々の数は3倍に増加し1000万人に及んでいる。しかし、治療後の個別フォローアップを受けている人々はわずかであり、一人一人の将来のケアのガイドとなる『サバイバーシップ・プラン(がん治療後プラン)』 . . . 本文を読む
ほとんどの乳癌および再発乳癌のハイリスク女性において予防薬タモキシフェンは延命に役立たない、という新しい結果が発表された。ハイリスク群の中でもリスクが低い層の女性では、タモキシフェンは血栓や子宮癌リスクといった副作用のほうがベネフィットを上回るという。タモキシフェンは、当初FDAに5年以内の乳癌発症リスクが1.67%(ハイリスクとみなされる)以上の女性での予防薬として認可されたが、今回カリフォルニ . . . 本文を読む
転移性大腸がん患者において、5日間一定の速度での通常の投与と、日周期リズム(circadian rhythms)を考慮して注入調整した投与法(クロノテラピー)を比較した10カ国36施設で行われた第3相試験の結果が報告された。
フルオロウラシル(FU),ロイコボリンとオキサリプラチンの4日間クロノテラピー(chronoFLO4)群と、同じ薬剤の2日間の通常注入(FOLFOX2)群とで患者の状況に合わ . . . 本文を読む
2006/7/31 進行卵巣癌の新しい2剤併用療法カルボプラチン(パラプラチン)+ゲムシタビンが、FDAによって承認された。このレジメンはRational Therapeutics(ラショナル・セラピューティックス)とロングビーチ記念医療センターのトッド癌研究所の医療ディレクターであるRobert Nagourney医師によって提唱されたものである。Nagourney医師らは、薬剤によって誘導さ . . . 本文を読む
7月31日 シェーリングプラウ社のテモダール(テモゾロマイド)カプセルが日本で承認された。適応は、未治療の新たに診断された患者(放射線併用)、および以前に治療を受けた悪性神経膠腫の患者。
通常の初回投与方法は、未治療の新たに診断された患者では1日1回75mg/m2を放射線治療と併用で42日連続服用。4週間の休薬期間の後、テモダール単独治療1日1回150mg/m2を5日間連続服用を28日サイクルで . . . 本文を読む
400もの新しい抗癌剤の開発は喜ばしい事実である反面、これらの臨床試験のための患者が近年急速に不足してることが専門家のあいだで懸念されている。新薬の開発はブームになっているが、実際試験に参加している患者はこの数年5~10%にとどまっている。臨床試験はあまりに長期に及び、時にデータ収集される前に打ち切られることもある。また、1つ新薬が現われると、1つ試験が打ち切られる可能性があるという。このことは医 . . . 本文を読む