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クルクミン(ウコン)

2004-12-13 | 癌全般
Cancer. 2004 Nov 15;101(10):2351-62.より
NFkappaBとIkappaBキナーゼがヒト膵臓癌細胞に構成的活性を持ち、クルクミン (diferuloylmethane) によるそれらのダウンレギュレーションは、増殖抑制やアポトーシス誘引と関連がある。
膵臓癌は最良とされる治療法(gemcitabine)でも10%以下の反応率という致死的な癌である。その中で重要な役割を果たしているのがNFkappaBとIkappaBキナーゼである。
NFkappaB活性を調整しているクルクミンは薬理学的に安全な物質である。
クルクミンは、ヒト膵臓癌細胞においてNFkappaBとそれによって誘引される成長調節分子をダウンレギュレートした。またその効力は成長抑制とアポトーシスの効果も伴った。この発見は、膵臓癌患者において無毒性の植物化学物質を治療に用いることの生物学的根拠を提供する。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=pubmed&dopt=Abstract&list_uids=15476283
5月25日追記  Wake Forest大学Baptist Medical Centerは、NCIが前立腺癌、直腸結腸癌、乳癌などにおける天然物質クルクミンとプロポリスの癌リスク減少の特性の研究に100万ドルを資金提供すると発表した。Wake Forest大発表
海外癌医療情報リファレンス-クルクミン
*クルクミンは、bioperineであるブラックペッパー10%と一緒に摂取(PMID: 9619120)

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