前立腺癌の放射線治療/癌ワクチン併用療法

NCIによると、放射線/癌ワクチンの併用治療の第2相試験の結果、一部の前立腺癌患者において腫瘍細胞に対する免疫反応を高めることがわかった。併用治療患者17人中13人が、免疫細胞が3倍以上増加した。放射線のみ治療患者では免疫が上がったと認められたのは8人であった。この目的は、ワクチンによって活性化された免疫細胞が腫瘍を殺す際、攻撃しやすいように放射線が腫瘍細胞を変換するという前臨床研究と、マウスの実験で、局所放射線/ワクチンどちらかのみの治療ではほとんど効果がみられなかったのに比較して、併用治療を施したマウスでは腫瘍が治癒したという結果に基いている。前立腺癌の放射線/ホルモン併用療法は好結果を得られることから、研究者らはワクチンと局所放射線治療も奏効すると仮定している。NCIプレスリリース5月