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アルコールの腫瘍増殖効果

2005-01-01 | 癌全般
Cancer2005/1/15
アルコールが腫瘍増殖を促進することがUniversity of Mississippi Medical Centerの研究者らによって証明された。アルコールは増殖因子、中でも血管新生の重要なシグナルであるVEGF値を上げ、腫瘍量を増加させる。
100年にわたってアルコールと胃癌、食道癌、肝臓癌、乳癌、大腸癌リスクの関係に疫学的エビデンスは多くあったが、今回適切なモデルで証明されたのは始めて。
鶏胚を生理食塩水とエタノールに9日間曝した実験の結果、エタノールに曝された胚では、腫瘍サイズ、血管密度、血管の癌細胞浸潤、VEGF値が増加した。腫瘍サイズと腫瘍内血管濃度は2倍、VEGFも著しく増加し、エタノールに曝された胚は、血管の癌細胞浸潤が8倍であった。
http://www.sciencedaily.com/releases/2004/12

2 コメント

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お酒はやっぱり・・ (ジョジョ)
2007-10-28 04:32:50
血管は開くと思っていましたが、
血管新生の率が違うのですね。
動物実験だったら
ひとと、とっても値が違うというはなしもありますが、
そこはどうなのでしょうね。 ジョジョ
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ジョジョさん、こんにちは ()
2007-10-28 21:40:14
アルコールがさまざまな癌の発生に関与するという統計は多いですが、増殖に関しては少ないですね。
先日、欧州がん学会でも、アルコールを毎日飲む女性は、乳癌に罹患する率が上がるとニュースになってました。

アルコールを飲むと、エストロゲンが大幅に増えるそうなので、乳癌にはやはり×かなと・・
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