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アレルギーと癌

2008-11-18 | 癌全般
アレルギー症状のくしゃみ、せき、涙、かゆみは、癌、特に大腸癌、皮膚癌、膀胱癌、口腔咽頭癌、子宮癌、頭頚部癌、肺癌、消化管癌において予防の役割を果たしているかもしれないことがCornell大学の研究で明らかになった。彼らは、過去50年間発行されたアレルギーと癌に関する646研究を分析した結果、これらの癌は「直接外部の環境と連結する」器官に関わりがあることを発見した。研究はBiology(83:4)のQuarterly Reviewの12月号で発表された。

研究が環境面で露出している組織においてのみアレルギーと癌との「強い関連性」が明らかで、乳癌や前立腺癌、白血病や骨髄腫などのように直接環境に露出されない癌ではアレルギーと癌の関連性はほとんどなかった。

環境要因に露出される組織で起こるアレルギー症状(湿疹、蕁麻疹、花粉症、動物や食物アレルギー)は癌の発症の少なさに最も関連しているのがわかった。結果によると、アレルギーと癌との逆相関は相関関係の2倍以上の報告があった。

アレルギー症状が体内から異物の粒子をはじくことによって癌から守るのを助けると考えている。 それら粒子が発癌性があるか、または発癌物質を運ぶ可能性があるためである。このことは、ほ乳類がもつ免疫グロブリンEシステムとその関連アレルギー症状が一般的な予防の機能を果たすということである。

例外的に逆相関関係がみられなかったのは、神経膠腫膵癌の2つであった。

喘息は肺癌の高発症率と関連がある。他のアレルギーが粘液の追放を容易にして肺癌の低発症率と関連があるのに対して、喘息は痰を吐く能力を減少させるためである。

従って、人々は薬物療法ですべてのアレルギー症状をきまりきって抑圧するべきだろうか? まだ審判は下されていない。しかしながら、アレルギーは、単に免疫システムの異常ではなく、むしろある種の寄生虫と癌に対する発展した防御の最前線である。 要するに、アレルギー反応は熱病やつわりに似ているかもしれない-直接的恩恵を提供するため自然淘汰を乗り切った不快な応答である。
Cornell大学原文記事


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