ジェンダーから見るカンボジア

南国のカンボジアからの日記、ジェンダー視点でカンボジア社会を分析します

今更エイズについて教えても誰も関心を持たない

2022年12月08日 | インフラ整備事業




開発プロジェクトのインフラ整備事業には、必ずエイズ教育と人身売買の教育がパッケージになってる。
人身取引は重要だが、エイズはもう不要だとずっと言ってるのだが、これは契約なので仕方ない。

で、エイズ教育をやってるNGOに、一体何をやっててどういう課題があるかを共有してもらった。
この団体はJICA、ADB,WBの研修を一手に引き受けているので、カンボジアの至る所でエイズと人身売買取引研修をやってる。





研修に際しての課題はたくさんあるが、何より私にとってよかったのは、「エイズ教育なんて誰も関心ない」という言質。
そうなのだ、エイズなんて誰でも知ってるし、インドネシアみたいに婚外性交渉を違法にでもしない限り、完璧なエイズ予防はできない。
そもそもカンボジアはハイリスクの人たちを除いたらエイズ感染率は低いから、エイズ教育なんかより、同じ分野なら性感染症にもっと焦点を当てるべき。
そう思ってたら、実際に性感染症を必死で教えてるそうな。関心も高いらしい。
(だから早く政府もこの馬鹿げた研修やめるようにドナーと折衝したらいいのに)

ただ、聞いて得ると、白いのが出てきたら気持ち悪いけど隠す若い女性が多く・・・などなど、かなり生々しくて、聞いてた30代の女性職員はどこかに行ってしまった。