みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

ゲド戦記戦記

2006-08-13 11:10:38 | 雑記
 考えたらこのブログのタイトル「みずけん戦記」のルーツのひとつとして、この「ゲド戦記」が挙げられるかもしれない。
 中学生のころ、確か2巻だか3巻だかを読んだことがあって、しかしあの頃は「ファンタジー≒ドラクエ」みたいなイメージがあって、派手な活劇を期待していた俺にとっては結構渋いお話だったためか詳しい内容はあまり記憶がなかったりする。

 なもんでほぼまっさらな気持ちで宮崎吾郎第一回監督作品「ゲド戦記」を観にいった。

 友人達と先に飯を食べ、車でみなとみらいの映画館に行ったら駐車場が見事にいっぱいいっぱいで、小生その時点でかなりトイレに行きたかったという事情があり(というか映画ってのは最初の10分位は予告編とかだったりするので上映時間に間に合うかどうかってのはあまり重要視してない。つまりトイレが焦る理由だったんだが)結構焦ったが、券を予約してくれてた友人に先に下りて発券してもらいつつ上映開始数分前に何とか席につくことができた。


 さて肝心のゲド戦記であるが、事前情報として聞いていた「従来の宮崎作品と比べて色数を抑えている」「登場人物がそれほど多くない」という事実などもあるのだが、とにかく映画全体の印象としてはシンプルの一語を当てはめたい(ここでの「シンプル」は「単純」というより「簡潔」という日本語が適切であるが)。同じ脚本で舞台でできそうなくらいである。

 シンプルという言葉の裏付けではないが、(少しだけネタバレ?)CMなどでよく聞くヒロイン・テルーの唄が劇中で出るのだが、実は劇中ではアカペラで歌われる。まあ考えたら当然ではあるんだが。だが流石に監督が見初めた人だけあっていい歌声だった。ぐっとくるものがあるよ。


 とりあえず、詳しい内容とか作品のメッセージなどは映画館で観て頂くのが一番なんであまり触れないが、幸か不幸か?ことここ最近のニュースなどを見る限りではかなりタイムリーなテーマであるのかなとは思った。もちろん人間にとっての普遍的なテーマなんだけどね。


 さて、最後に今回間に合った予告編の中で、久しぶりに「これは観に行かなアカン」と思った作品があった。
 その名は「鉄コン筋クリート」。アニメ。知らない人には誤字?と思われるかもしれないが間違いではない。年末年始やるらしい。多分観に行くと思う。

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2 コメント

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ゲド戦記戦記戦記 (くろ☆ねこ)
2006-08-14 22:32:47
 嗚呼、君のような表現力があればなぁ…。



 どんどん進化しているわけだし世代交代もあるだろう。「今までに無い」ものを造り続けていかなきゃいけないわけだから従来と違って当然だろう。

 で、吾朗監督第一号作品は、ジブリの更なる進化を期待させるものだったね。

 素晴らしい映像美は相変わらずだったけど(最初の頃、町を見下ろすシーンの美しさは圧巻だった)、「儚い」感じがしたのは僕だけだろうか? 夜のシーンの虚無を含んだブルーと、全体に横たわる何とも言えない暗さ(でもこれが効果的だった)は、今までに無い表現だったように思う。心の闇の淵を覗くような気がしたのは僕だけだろうか?

 それにしても、昔からジブリ作品の「青」は独特だと思うけど(特に夜のシーン)、どうだろうか? 僕は勝手に「ジブリブルー」と呼んでるが(笑)。



 ところで話題替わるが「鉄コン筋クリート」、あれ見たいねえ。チラッとだけコミックで視たことあるけど…。きっと観に行こう!



 個人的に気になるのは「アタゴオルは猫の森」(だったっけ?)なんだけど…、どう思う?
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どうもです (水野劍)
2006-08-15 23:49:12
 まあそれ程表現力がある訳ではないです。

 ジブリブルーってのは成る程と思いましたよ。特に今回の作品は夜のシーンにウェイトがあったのであの濃く深い青は印象に残りましたね。

 今作品は、確か原作がそうであったように派手なアクションや陽気さよりも、命というテーマに正面から向き合った「劇」という意味合いが強かったですね。確実に今までの作品とは違う路線ですが、自分としては評価したいと思います。

 「アタゴオル…」の方の原作者はますむらひろしさんでしたよね。彼は、なぜか俺が昔やってた通信教育の月報に連載をやってたことがあって(これの主人公もアタゴオルのヒデヨシっぽいネコだった)、自分なりに生き方に影響を与えられたことがあります。

 アタゴオルは原作を見たことは無いですが、そんな訳で興味あります。
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