みずけん戦記

せめてもう少しだけ、走らせてくれ。

鈴鹿ロードレース遠征記3

2007-08-30 01:13:32 | 自転車
 そして、いよいよ自分が出場する時間になり、スタート地点脇に集合。

 淡々とゼッケン順に並んでいくのだが…
 何というかどうも自分の周りの人間がパッと見非っ常~にレベルが高そうに見えるのだな。

 こういう事はなまじ分かるのが不幸なのか、周りの自転車の大体の平均価格は20マソは軽く超えてるかなと…服装もただの有名チームのレプリカですらなく、どうもそれぞれ所属するチームのジャージっぽい=チームに参加してかなり走りこんでいる人という印象を受けるし…

 まあ、しかし走る前から雰囲気にノまれていてはいい走りができる訳ない、まずは自分の走りをすることに全力を尽くそう。
 
 と気を引き締めたところでレース前のブリーフィング。

 俺はそこで初めて知ることになるのだが、実はこのレースにはタイムアウトという概念があって、先頭の選手が一周してから5分遅れるとそのラップで終了~となるのだ。

 一言で言うと愕然
 はは…まあ何周までついていけるかって所か…内心大いに冷や汗をたらしつつ、緊張と暑さで心拍数を無駄に高めつつ、いよいよスタート。

 そしてここまで読んでくれた方の大方の予想通り、あっという間に置いていかれた俺…

 なんつうか、別に自分はロード乗り始めてまだ1年で、それ程脚力が人より優れていると思っている訳ではない。それにしても、それなりに乗ってきたつもりの自分から、150人を超える選手達がアッサリ視界から消えるというのはかなりのショックだった。一体どんだけ走るとそうなるのか、貴方達は本当に一般人なのか!?と。

 そして、心拍数は常に170~180というMAXギリギリの状態で走りつつも、一周走り終えるやいなや係員に時間切れ宣告…


 あまりの事態に呆然となったのが半分、大体1時間位走るんじゃないかと伝えといたRS君に開始20分足らずでスタンド席に戻って合わせる顔がねえというのが半分で暫くボケっとしていたが、結局トボトボとサーキット上で俺の姿を探すRS君の所に戻って一言…


 「スマン、参加するカテゴリーを間違えた」。


 その後は昼食後、気を取り直して会場内で超がつく高級自転車を試乗したり、国内外の選手が本気で走る国際レースを観戦したりで鈴鹿の夏の一時を過ごした。
 国際レースは最後のスプリントでオランダの選手に持ってかれてしまったが、三十七歳になる三船選手が2位と健闘されていた。

 今回、一応こういった自転車ロードレースは初観戦だったRS君によると、「脚にエンジンでもついてるんじゃないの?」という位レーサー達の速さに衝撃を受けていた。事実国際ロードの優勝者の平均時速が44.91kmなんで、ヘタな原付では叶わないわな。
 個人的には、そういうプロはともかく、まがりなりにも「オープン」と名のついたレースで、上位の平均速度が40km前後というのは一体どういうことかと…要するに、これだけメジャーかつ大規模なレースイベントともなると、全国から脚に覚えのある人達が集結してしまうんだろうけどね。正直越えられない壁どころか絶壁を見せつけられたスズカであった。


 で、そんなこんなでレースも抽選会も終わり(もちろん俺は何も当たらんかった)、俺とRS君はサーキットを後にし三重県を南下。スズカついでの旅行として伊勢に向かったのである。